参加点でも9.0以上

 高校生の時に体操部に所属していて試合に出たことがあるけれど、器械体操6種目のうち「あん馬」なんかはまったく練習していなかったので、10点満点中1.0という私の得点が会場に表示され、観客から笑われたことがあります。恥ずかしくて逃げ出したくなりました。そしてなんと1.0は参加点だというのです。

 自分の演技がまったく評価されなかったのはしかたがないけれど、10点満点で参加点はたったの1点だというのです。(※ 現在は採点方法が変わっています。技の難易度に応じて加算されていくポイントと、技の美しさを10点満点で採点したものの合計点となっています。14点くらいが入賞者の得点となっていて、10点が満点ではありません。)

 これを人生や学校生活におきかえて考えるなら、10点満点で参加点がたったの1点なんてことは決してありません。生きている、ここにいるというだけで10点満点中9点はすべての人に与えられていると思うのです。ここにいるだけですばらしいのです。「おるだけでええねん。」ということが言いたいのです。

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