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#04 親子(母娘)のシステムコーチング®のご感想

こちらの記事は、親子(母娘)のシステムコーチングの完了後、クライアントインタビューを元にクライアントの許可を得た上で公開しているものです。コーチングの成果については個別性が高く、一つの例としてご覧頂けましたら幸いです。

家族構成 母親(40代)娘(10代)母子家庭
▶今回は母親と娘の2人のシステムコーチング®を実施
現状
母親:外資系企業で働く、シングルマザー
娘:同居。高校2年生。母とはなんでもよく話す。
課題
娘も次第に自立していくにつれ、母親に新しいパートナーがいてもいいのではないかと娘から母に婚活を提案。母も婚活を始めるにあたり、娘との関係性の変化を感じ、新たな親子(母娘)の関係性を見つめ直すために娘とのシステムコーチングを実施。
コーチング歴
母はシステムコーチングを受けた経験あり。娘は未経験。

Co-leadersが提供するシステムコーチング®はCRR Global Japanの商標登録です。

なぜ親子でシステムコーチング®を受けてみようと思ったのですか?

母:離婚して9年、当時の娘は小学校1年生で、母も同じ時期に亡くなっているので、私は「父と娘を守る」ということにフォーカスをしてやってきたんですね。今では娘も高校2年になり、自分の世界を広げていく中で「ママもパートナーをもう1回見つけた方がいいよ」って言ってくれたんですね。それがきっかけで、私ももう一度誰かとパートナーシップを築いていきたいと思いいざ動き出してみると、実はこれは(特に娘との関係性について)今までのバランスを崩していくことかもしれないという実感があったんですね。形が変わることはやむを得ないとしても、ちゃんと本音が分かっている状態で進みたい。でも2人だけで話していくというのは難しいなと思ったので第三のコーチをつけたいと思いました。

お母さんにシステムコーチングを一緒に受けない?と言われて、どう思いましたか?

娘:そうですね。私もママとの関係性をもっと、第三者を含めて話せたらいいねって感じでした。何か変わるかも知れないとは思っていて、でも具体的に危機感があったわけではないです。どちらかというと好奇心の方が強かった。学校でもプロジェクトやリーダー等をし始めている時に、ママからシステムコーチングのことを聞いていて、何か役に立つかもなと思ったりしていました。家族の中では、過去の話はできても、未来の話はそんなにできていないかもしれないと思って、話に乗ったという感じです。
母:娘は昔から、割となんでも乗ってくるところがあって、「やってみる〜」という感じなんですよね。
娘:そうですね、全然嫌ではない。面白そう〜って感じでした。

システムコーチング®を受けてみてどうでした?

娘:いつもママと結構話しているのもあって、第三者がいても私は結構飾らずに、同じくらい話せているかなと思っていたんですけど、実は全然違いました。第三者がいた方が、正直になれる度合いが高かったです。
じゅんちゃん(コーチ)に「もっと何かある気がする」って言われて、最初は「え、あるかな?」と思っていたんですけど、段々、これもあるかも、あれもあるかも、と自分でも気づいてない言葉が出てきました。

母:実際、娘が言った通りで、娘はすごく場を読む子なんですよね。だから割と本音は出にくいと思っていたので、そういう意味でもコーチを介して娘の本音が聞けるというのは大事だと思っていましたけど、随分と娘の本音を聞かせてもらって、それが刺激になりました。いつもじゅんちゃんがこの感じでホールドしてくれていたのが、居心地がよかったです。
”そんなことがでてくるのかぁ!”って感じでした。

印象的だったことはありますか?

娘:母が婚活をする事を家族の中では私しか知らなくて、お父さん(元夫)やおじいちゃんは知らなかったんですけど、私の中から「婚活をするにあたって、お父さんには言って欲しい」という声が出てきました。

母:はい。まさに前の夫との関係性を扱っていくとは予想だにしていませんでした。この2人(私と娘)の関係性を扱うんだと思っていましたが、私たち2人だけではない、いろんな関係性が渦巻いてくる、浮上してくるんだなというのを学びました。彼(元夫)がずっと※ゴーストという存在で、私たちの関係性に関わり続けていました。そのこと自体を扱えたことで、私が婚活をしていく中では、ずいぶん心持ちが変わりました。元夫との関係性を扱うことは、私にかなり躊躇があったのですが、”※エッジ超え”をしていくことで、全部繋がっていくということだとわかりました。そういうことが自分はできるとは思っていませんでした。でもできるんだということを気づかせて貰いました。それがこのコーチングを通じて得たものです。

※ゴーストとは:システムコーチング®の中で、そこには存在しないけれど影響を与えている存在のことを「ゴースト」と呼び扱っていきます。
※エッジ超え:システムコーチング®の中で、関係性の変化に対しての反応(恐れ・嫌悪感など)がありながらも勇気をもって変化に対応していくこと。エッジ:アーノルド・ミンデル博士のプロセス指向心理学より。

セッション中の不安とかありませんでしたか?

娘:ちょっと傲慢かもしれませんが、本当に望めば、全部成し遂げられるのではないかと思っていて、ママに正直なことを言っていくことで(たとえそれがちょっと嫌な反応を起こすことであっても)いつか巡り巡って解決するはずだなと思っていました。だからママのことは心配していませんでした。

このプロセスってどんなものでしたか?

娘:最初は私が今後大学に行く時に「ママが一人ぼっちになるし寂しいだろうな」という気持ちがあったのですが、いざママの婚活が始まるとなると、ママとの時間もなくなるし、複雑な気持ちもあって、出したいけど出してはいけないような自分の気持ち、、という部分もありました。でも自分の気持ちを吐き出す中で、自分の気持ちも整理がついていった部分がありました。

母:やっぱり娘は悶々とすることがあって、でも言えない、、、だからコーチの力を借りようと思ったので、本当に娘が吐き出すことから、そうかぁ、そうかぁと気付かされることばかりでした。エッジ超えをし続けて、やっぱり、私と娘の関係性は深まっていったなと思います。
具体的には、ぶつかっても回復するのが早くなったなと思います。ちょっとグッとやりあった後も、翌日「ごめんね、本当はこう思っていたの。あなたはどう思っていた?」と話せるように。

娘:そうですね。前はもう2−3日口聞かないとかはありましたが、最近は次の日にはこうこうこうだったよね!終わり。お互い客観的になったなと思います。感情にのみ込まれすぎなくなりました。

家族に第三者が入るってどんな感じですか?

母:私はそれを”望んで”お願いしたから。親子って近すぎるので、言わなきゃいいのに、、ということまで言っちゃったり、すごく距離感が難しいですよね。あと、いざとなると「私は親よ」というのが出やすい。
でも一番学んだことは、「親子であれど1対1の関係性」だなということ。母子家庭やってきて、普通の核家族以上に濃い関係性はあれど、必ず別れはやってくるという覚悟があります。濃さは確実に薄くなっていくだろう、どちらかが先に向こうの世界に行くこともある、そうなると「今ココ」がより大事だと思うようになりました。私は娘を一番守る立場として、がんじがらめな関係性というよりも、必ずまた変わっていく関係性であることを見据えた上で、今ここを大事にしよう、今この関係性を修復しておこう、彼女の言ったことを大事にしようと、客観視できる視点を貰えました。

娘:ママが言っていた通り、「今」が大事って事に気づきました。過去と将来、特に将来ばかりみて、今がおろそかになっていたので、今の関係性を観るというのは割と新しかったです。
親子って近すぎて、どこまで遠慮して、どこまで遠慮しなくていいか、各家庭によって全然違うし、友達にも相談できない。うちはすべてのことをママに話している方だけれど、我慢しすぎている友達も多い。第三者がいることで「あ、我慢しなくていいんだ」っていう視点が得られたと思います。

どんな親子にシステムコーチング®はオススメできそうですか?

母:どんな親子も本当は必要としているんじゃないかな。一見うまく言っているように見えている親子であっても、親子って血が繋がっているので、親は子に対して、どんなにフラットで1対1と思っていても「私は親なのよ」は出ると思うんです。それが難しくなっている事って、いっぱいあると思います。子どもは有無を言わさず言葉が言えなくなるということに、親は割と気づいていないと思います。コーチを通して(お母さんは今黙っててと言われて)「こちらにぶつけてみて」って言ってもらうのは、すごく子どもは助かるんじゃないかなと思います。聞いているこちら(親)も、一見聴きながらショックなこともあるかもしれないけど、コーチに聞き出してもらわないと聞けない話しなので貴重な声が聞けるんですよね。だから、どの親子もうけたらいいなと思います。

娘:うちは比較的言いたいことを言わせてもらえていた環境だけれど、周りの友達は言いたいことを言えない家庭もたくさんある。親子の関係性を第三者が観るって、”義務過程”として絶対必要だと思う。子どももトラウマ的になることを防げるし、冷静に客観的に話せる場はありがたいと思います。

システムコーチング®は一言でいうと何ですか?

娘:心理的安全性が保たれた状況下での、本音が言える場

母:時空を超えられる
事柄でやり取りではなくシステムコーチが間に立ってくれることで、2人の間の目に見えないものをコーチが見せてくれる時、すごく気づきが多い。

じゅんちゃんは、本当に愛情深い人だなって思います。だからこそお願いしたんですけど、じゅんちゃんだったから良かったって思ってます。本当に懐が大きい人だから、娘をこれだけオープンにしてもらって、感謝しています。
率直さがじゅんちゃんの良さです。時にウワっという直球の厳しさもあるんだけど、そこがパワフル。愛情を持って力強いコーチだなと思います。

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