西洋医学的にみる認知
前回は、ヨガ哲学の人間五蔵説から『認知』を考えてみました。
私は、西洋医学と東洋医学双方の観点から健康についてフォローできるセラピストを目指していますので・・・
今回は、西洋医学的に『認知』について考えてみたいと思います。
はじめに。
『認知』とは。外界にある対象を知覚した上で、それが何であるかを判断したり解釈したりする過程のことをいいます。
その課程について西洋医学的(解剖・生理学的)にみてみると。
外界からの刺激(味覚・嗅覚・聴覚・視覚・触覚・体性感覚・内蔵感覚)が感覚受容器に加わると、末梢神経から中枢神経へそれらの情報は送られます。
中枢神経へ送られたそれらの情報は、前頭連合野・扁桃体・海馬の情報交換により複数の感覚を統合・過去の経験からの記憶などと照合し評価・判断されることで、オリジナルの『認知』となり情動反応が起こります。
そして、統合された『認知』は自律神経の最高中枢である視床下部へ情報伝達され、生理反応としてストレス時には交感神経反応をリラックス時には副交感神経反応を引き起こします。
このため西洋医学的にみても、『認知』がどのように下されるかにより自律神経反応は異なり、例えば過度なストレスが持続的に『認知』されることは、自律神経機能の破綻を引き起こし、各種の疾患につながることがあるようです。
今回はざっくりとしたメカニズムに重点をおいてまとめてみました。
まとめているうちに、脳の機能局在としての『認知』反応についてもまとめてみたくなってきたので、またの機会に挑戦してみようと思います。
ちなみに、このようなことを知識レベルで連ねることは私には簡単ではないながらも、計算式のように1+1=2で前に進める実感があります。
ただ現実的に日常生活で実行するとなると、大人になってから『認知』を変えることは日々の積み重ねで時間を多く要する、とても地道な取り組みになると感じています。まさに修行。
また、1+1−2になったりすることもしばしば。
何やってるんだろうねと自分に微笑みをなんとか向けてあげながら、それでもきっと取り組む価値はあるはずだと信じて過ごすのでした。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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