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【学歴社会と労働問題】能力がある奴は偉いのか?

コロナで政治的に二極化しギスギスする世界で、
勝者と敗者の隔たりは深まり続けている。

勝者はこう考える
成功は自分で成し遂げたもので
自分の優秀さだ。
敗者はその人自身が悪いのだ


このような考え方は
これに由来する。

すべての平等に機会が与えられるなら
勝者が得た勝利は
その人にふさわしいというもの

→だが、そもそも平等なんてない

貧乏な家庭の人は成長しても貧乏な可能性があるし裕福な家庭は子供に高等な教育を受けさせれる。


能力主義そのものに問題がある!

→勝者を思い上がらせ、敗者に屈辱を与える。

これは政治においても問題


大衆の反発の強力なものは、
多くの労働者が持っている感覚で
エリート層に見下されているというもの



このような不満を抱くのも当然だ。



グローバル化が不平等を深め、
賃金の停滞を招いたときに、グローバル化の支持者は、労働者に もっともらしい助言をした


「競争して勝ちたかったら大学へ行け」
「何を勉強したかでどれだけ稼げるかが決まる」「やればできる」



この助言に隠された侮辱が分かる?


すなわち

→大学に行かなければ、新しい経済で成功しなければ、失敗は自己責任だ!




能力主義のエリートに
反発するのも無理はない。


じゃあどうする?

3つの観点から考え直そう


①大学の役割

→ほとんどの人は4年制大学の学位を持たない。大学の卒業証書を立派な仕事や まともな生活の必要条件とするのは愚か。学位を持たないが社会の役に立ってる人に注力すべき



②働くことの尊さ


働くこととはお金だけじゃなく公益への貢献するという認識を忘れてはいけない。


大学の卒業証書は持たないが、
社会に欠かせない貢献をしている人々の生活をよくすることを考えよう

→ある人が稼ぐお金を公益への貢献の尺度としてとらえるのは間違っている!

「私たちのごみを収集してくれる人は、突き詰めて考えると、医師と同じくらい重要です。なぜなら もし彼が仕事をしなかったら、病気が蔓延するからです。仕事は すべて尊いのです」byキング牧師


こんにちのコロナ大流行で目に入らないような
労働者たちに実はどれだけ頼ってるか

配達作業員、保守作業者、食料品店の店員
倉庫作業者、トラック運転手、看護助手
保育士、訪問看護従事者

職業は給料がいいわけでも特に尊敬されるわけでもない。賃金と認知度を上げ
いかに その仕事の重要性に見合ったものにするかについて、公けに議論するべきである

最近出た本で、
ブルシットジョブなどが、参考になりそう


③成功の意味

私達が持つ能力主義の傲慢を疑え

自分の活躍を可能にしている才能に
私は道徳的に見合っているか?

私に偶然 備わった才能を
賞賛する社会で生活しているが
それは私の手柄なのか?

それとも運なのか?



→自分の成功を当然 自分に相応しいと、主張することは他の人の立場に立って自分を見ることを難しくする




人生における運の役割を認めると
謙虚さをもたらす


生まれや、巡り合わせが悪ければ
自分もああなっていた 


この謙虚さの精神が
より平穏で懐の広い社会生活へつながる


バリーシュワルツの人生において運が果たす役割とは?が参考になりそう。


この記事は、
TED TALKSのマイケルサンデルより能力主義の横暴を自分なりにまとめたものです。

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