ビオスリーと酪酸菌がスゴイ7つの理由:ビオスリーの解説(1)
どちらが先なのか論争
卵が先か鶏が先か。どちらが先かわからない論争がいくつかありますが、腸内細菌にも同様のものがあります。
・「うつ」だからビフィズス菌が少ないのか、ビフィズス菌が少ないからうつなのか。
・IBS(過敏性腸症候群)だからビフィズス菌が少ないのか、ビフィズス菌が少ないからIBSなのか。
・長寿だから酪酸菌が多いのか、酪酸菌が多いから長寿なのか。
・不眠だから善玉菌が少ないのか、善玉菌が少ないから不眠なのか。
・ストレスが多いから善玉菌が少ないのか、善玉菌が少ないからストレスが多いのか、など。
この腸内細菌論争の結論はどちらが先かというよりも、
善玉菌を増やせば問題はすべて解決する
善玉菌を増やして腸内環境が整っても、まだ問題が解決しなければ「他に原因」がある、ということなので病院を受診する、という結論になります。
病院を受診する、といっても現在は簡単ではありません。どこの病院も激混みなので、初診であれば1時間は待たされることを覚悟しなければなりません。
病院へ行く前は事前に調べて、できれば混雑状況など電話で確認しましょう
その簡単ではない、病院を受診するかどうかの判断材料になるのが「市販薬」です。市販薬が効かなければ、たとえ待たされても病院で診てもらうしかありません。
今日は長寿の人に多かった、と最近の研究でわかった善玉菌の酪酸菌と、その整腸剤であるビオスリーの解説です。
ビオスリーHi錠の製品情報
1.特徴
・小腸から大腸の部位ごとに働く3種の活性菌(酪酸菌、乳酸菌、糖化菌)を配合
・腸内環境と大腸バリア機能を改善することで、便通を整える
2.用法用量
次の量を1日3回、食後に服用
・15歳以上:1回2錠
・5歳から14歳:1回1錠
3.成分
6錠中(成人の1日服用量)、
・酪酸菌150mg
・乳酸菌(ラクトミン)30mg
・糖化菌150mg
ビオスリーのここがスゴイ
糖化菌は小腸上部に生息して、乳酸菌やビフィズス菌を増殖します。
ラクトミンは小腸下部に生息して、酪酸菌を増殖します。
酪酸菌は食物繊維を発酵して酪酸と酢酸を産生し、さらに乳酸菌の乳酸から酪酸を産生します。
つまり糖化菌は乳酸菌を増やし、乳酸菌は酪酸菌を増やし、酪酸菌は酪酸と乳酸からさらに酪酸菌を増やします。それぞれ単独で摂るよりも「3菌あわせて」摂ることで、多くの菌を増殖できるのがビオスリーです。
ビオスリーがスゴイのは、相性の良い3菌を同時に摂ることでそれぞれの菌に相乗効果が生まれる、ということです
酪酸菌のここがスゴイ
1.酪酸菌は芽胞(がほう)に包まれているので生きたまま腸に届く
乳酸菌などの善玉菌は胃酸でほとんど殺菌されますが、酪酸は芽胞(カプセルのようなもの)に包まれているので、胃酸や熱、抗生物質にも影響を受けにくいといわれています。
2.酪酸を産生できるのは酪酸菌だけ
酪酸は酢酸同様に「短鎖脂肪酸」の一つです。
ビフィズス菌は乳酸と酢酸を産生しますが、酪酸菌は酢酸と「酪酸」を産生します。また、酪酸は乳酸菌が作った乳酸からさらに酪酸を産生します。
3.酪酸は大腸の上皮細胞の主要なエネルギー源
短鎖脂肪酸は腸管内では腸管のエネルギー源になり、吸収されて全身に運ばれると全身のエネルギー源になります。
短鎖脂肪酸の腸管内でのはたらきは以下のとおりです。
・水分やミネラルの吸収促進
・粘液分泌促進によるバリア機能の強化
・腸管粘膜の新陳代謝の活性化
・食欲抑制ホルモンを分泌して食欲を抑えて肥満を予防する。
酢酸も酪酸も短鎖脂肪酸として「腸管のエネルギー源」となりますが、その多くは酪酸が担っています。酢酸は腸管に吸収されると全身へ運ばれますが、酪酸は大腸にしばらく留まり、腸管のエネルギー源として働きます。
4.酪酸は大腸ぜん動運動の主要なエネルギー源
7割とか8割とか諸説ありますが、酪酸は大腸にとって重要なエネルギー源です。
大腸のぜん動運動について乳酸や酢酸は酸の刺激で、食物繊維は水分を吸収して便のかさを増すことで促進されますが、ほとんどのエネルギーを酪酸が担っています。つまり酪酸を摂取することで、
上皮細胞からの粘液分泌と、ぜん動運動の促進により便秘解消効果が期待できます
5.酪酸はアレルギーや炎症作用を抑制する
酢酸は強い殺菌作用で病原菌からの感染を抑制しますが、酪酸はアレルギーや炎症作用を抑制します。
アレルギーや炎症は免疫細胞による強い「免疫反応」によって生じますが、それを調整するのが「制御性T細胞」という免疫細胞で、酪酸は制御性T細胞を増殖させ活性化させることが報告されています。これは免疫の過剰反応といわれる「花粉症」にも効果があります。
6.酪酸は大腸がんを抑制する効果がある
がんの死亡者数が多い身体の部位は女性1位が大腸、男性3位が大腸とのデータがあります。
※女性のがん死亡者数1位は大腸ですが、発生率1位は乳がんです。
酪酸は大腸がんを抑制する、といっても薬のように劇的に効果が現れるわけではなくて「期待できる」程度の効果が報告されています。
酪酸は大腸がんを抑制する、と信じて毎日飲み続ければ、悪玉菌が抑制されるので腸内環境は整います。腸内環境が整えば心身ともに健康になります。健康な身体にがん細胞は発生しづらくなるので、これもまた大腸がんの抑制効果につながります。
7.酪酸は基礎代謝を上げる
酪酸が吸収されて全身に運ばれると、酢酸同様に各組織のエネルギー源になりますが、酪酸は交感神経に作用して「基礎代謝」が上がるといわれています。
基礎代謝とは心拍数や体温調整など、眠っているときでも働き続ける消費エネルギーのことですが、加齢とともに年々低下していきます。
代謝がよくない、というのは身体の働きが弱いということで、腸のぜん動運動や上皮細胞、免疫器官にも影響を与えます。
酪酸菌はスゴイが欠点もある
乳酸菌はヨーグルトなど発酵食品に多く含まれていて、ビフィズス菌も一部食品から摂取できますが、酪酸菌を含む食品は「限られる」ことが唯一の欠点です。しかし、どうしても摂りたい酢酸菌。方法は次のとおりです。
・身体の外から、酪酸菌配合の整腸剤で酪酸菌を摂る
・身体の中から、酢酸菌のエサである「水溶性食物繊維」で酪酸菌を育てる
酪酸菌はお腹の調子を整えます。お腹の調子が整うと、悪玉菌が少なくなり善玉菌が増えるので様々な健康効果が期待できます。以下にその一例を挙げました。
・便通異常が改善されて、毎日一回の便で済むようになる。
・腸が正常に働くと消化吸収が改善されるので、栄養が身体の各組織に届くようになり、代謝が高まり血のめぐりが良くなる。
・腸が正常に働くと脳で幸せホルモンのセロトニンが分泌されやすくなるので、精神が安定してイライラも不安も少なくなる。
・腸が正常に働くと免疫細胞が活性するのでかぜなどの感染症の予防になる。
健康な身体の第一歩はお腹の調子を整えることから始まります。ビオスリーがあなたのお腹に、健康に役立ちますように。