#45 これまでとは変わっていく私たちのキャリア【キャリア形成 & 地域複業】
竹内義晴です。この番組は組織作りやコミュニケーション、キャリアデザインなどの人材育成、複業やテレワーク、多拠点ワークといったこれからの働き方についてゆるゆるとお話をしていく番組です。今日の話が面白かった、あるいは参考になったらフォロー、コメントなどいただけるとうれしいです。
お知らせ:ABEMA Primeに出演
最初にお知らせです。本日5/15(月) 21:00~23:00にテレビ朝日系のオンライン番組、ABEMA Primeに、世代間ギャップに関するテーマでリモート出演します。出演時間は22:00過ぎから。約40分間の放送予定です。
はじめに:そば部
ボクが住んでいるところは新潟県の妙高市というところなんですけど、昨日は、地域住民のみなさんと、地域を維持管理するための作業――まぁ、清掃作業みたいなものかな――がありました。
その後ですね、ボクは地域の中で「そば部」っていうのをやっています。そば部とは「そばを栽培して、自分で打って食べる」という会です。コロナ禍前からやっていて、この3年間は休止していたんですけど、5類になったこともあって、久しぶりにですね、地域のみなさんとそばを打って、飲みながら楽しく過ごしました。
10人ぐらい集まりましたが、こういうのってやっぱり大事だなと思いました。交流みたいな意味もありますけど、地域の中のいろんな課題感みたいなものをざっくばらに話すことも大切だと思うので。
地域複業についてお話してきていますが……
いま、地域複業の話をしています。地域複業は全国で行われているんですけど、マネタイズがしにくいとか、あとは地域の企業の開拓が難しいとか、いくつかの課題があります。
ボクは、地域課題に加えて、働く側の方のキャリアに関する課題感みたいなものが解決できるといいなと思っていて、今日はそのあたりの話をしていこうかなと思っています。
この番組を始めて1ヶ月半ぐらいになりますが、この番組をはじめたのは、これから話す内容をお話したくて、ボクの生い立ちみたいなことからずっとお話してきた、と言っても過言ではありません。そう、これから話すお話をしたかったんです。
ただ、今日だけでは、とてもじゃないけど全部は話しきれないので、少しずつ、少しずつ、言語化できればいいかなと思っています。
これから話していくのは地域複業というよりも、キャリア形成の話ですね。わたしたち一人ひとりが、これから働いていく上でのキャリア形成の話です。
人生100年時代とわたしたちのキャリア
「人生100年時代」みたいな言葉って、みなさんもテレビとか本とか、あるいはネットメディアとか、いろんなところで見聞きされたことがあると思うんですよね。人生100年時代っていうのはなんとなく標語のようになっていて「いままでより長生きしますよね」ぐらいな認識かなと思います。
でも、よくよく考えてみると、いまの日本の平均寿命が80歳台ですかね。そう考えると、人生100年って言うと、いままでと比べると15年から20年ぐらい長く生きるっていうことを考えたとき、「どうやら、いままでよりも長く働く必要がありそうだぞ」って思うんじゃないかなと思うんです。
なぜならば、生活していくにはある程度お金も必要なので、できれば、働く期間が長いほうがちょっと安心できますよね。
また、年金も、「今後、どうなっていくのかな」って思います。ボク個人的には、あまりあてにしないようにしてるんです。
みなさん、「人口ピラミッド」って見たことあるかどうかわかんないんですけど、以前は、本当にピラミッドのような形で、若い世代のほうが多くて、ベテラン世代のほうが人口って少なかったんですよね。ボクが生まれた1970年代は確かそういう形でした。
でも、50年経過して、いまの人口ピラミッドがどうなっているかというと、ベテラン世代の方が人口が多く、若い世代の方が人口が少ないという、逆のピラミッド構造になりつつある、というよりも、ほぼなっています。
また、年金って、若い世代がベテラン世代を支えるという仕組みを考えたとき、これからはちょっと難しそうだ、あるいは、あったとしても少なくなるということを考えると「自分の身は自分で守る」じゃないけど、これからの「働く」ということを、もう少し長めに考えておく必要がどうやらありそうだと。
長く生きる前提でキャリアプランを見直す
そういったことを捉えたときに、いままでの人生のプランというか、モデルですね。「学校で勉強する」という期間があり、その後「仕事をする」という期間があり、その後「定年退職して、余生」というようなこれまでのモデルから、変わっていかないといけないんじゃないかなと思っていて。
「学校で学ぶ」というのは変わらないでしょうけど、一度「働く」があったのち、もう1回「働く」があって、「定年」という概念がいいのかどうかわからないんですけど、できることなら「学校」「働く」「次のキャリアで働く」「老後」みたいな、4つのステップのような形になっていくんだろうなって思うわけです。
そう考えた時に、これまでの働き方だと、働く側にも「次のキャリアにつなぐ」という課題があるし、いま、多くの人が企業で働いていると思うんですけど、企業側にも課題があります。
その課題について話していくと、もう少し長くなりそうなので、今日の話はここまでにしておこうかなと思いますが……そうなんですよ。いままでとはちょっと変えていく必要があるんじゃないか、と。
企業にとってもそうです。いままでだったら、ある程度経験を積んだあとのキャリアは個人に委ねられてたじゃないですか。「会社は定年までで、そこまでは面倒見ます。でも、その後はご自身で」っていう感じでした。
でも、これからはベテラン世代の人数も多いし、人生100年時代で、定年後の先も長いので、会社としても、いままで通り65歳ぐらいまで働いて、そのあとは「ごめんなさい」っていうのは、ちょっと無責任な感じもします。
会社側としても、働く側としても、過度に会社に依存するのではなく、どこかで自立していけるようなキャリア形成、キャリアプランというのを一人ひとりが考えていく必要があるんじゃないかな、と。
ということで、明日は、企業側の課題についてお話をしていきたいと思っています。この辺ですね、ぜひみなさんと話をしたいなとも思っていて。明日は、企業に関して、わたしたちの生き方が変わることによる変化、どう対応していくのかという話をしていきたいと思います。
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