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#56 書籍『未来の年表』に見る「これから起こること」

竹内義晴です。この番組は組織作りやコミュニケーション、キャリアデザインなどの人材育成、複業やテレワーク、多拠点ワークといった「これからの働き方」についてゆるゆるとお話をしていく番組です。今日の話が面白かった、あるいは参考になったらフォロー、コメントなどいただけると嬉しいです。

これまでお話してきたこと

ここしばらく、ずっとキャリア形成とか地域複業に関する話をしてきました。

どうしてそういったテーマに関心があるかって言ったら、人口が減っていて、地域の企業は今後人材不足になるのはほぼ間違いありません。

いま人口が多いゾーンは年齢が比較的高い、ベテラン世代の人たちです。人口ピラミッドでいえば、一番多いのが団塊世代。いま75歳以上あたりに1つの波があります。戦後のベビーブームで生まれた世代が団塊世代ですね。

75歳前後の赤い山が「団塊世代」。50歳前後の青い山が「団塊ジュニア」世代

ボクは、その子供世代なので団塊ジュニア世代です。2つ目のピークにいるんですけど、その後はどんどん減っていくんですよね。それはもう決定事項です。

なので、このままだと人口が減っていって、多分、多くの企業は人材不足っていう課題を近々、いや、もうすでに目の当たりにしています。

一方、いまの50代って全然若いし、いままでの企業のあり方のように、65歳ぐらいまで働き、定年退職後は年金で……みたいな形ではなく、活躍できる場があるのならば活躍した方がいいだろうし、いままでより長く生きるんだから、自分の能力を発揮していった方が、生きがいみたいなのも感じられるんじゃないか……。そのように感じるわけですよ。

そんな話をもうずっと何度も何度もしてきていると思います。

未来の年表 人口減少日本で起きること

いま、昨日ちょっと紹介した『未来の年表 人口減少日本でこれから起きること』っていう本を読んでいます。

河合雅司さんという方の本ですね。この本を読み始めて、ますます「やっぱり、何とかしないといけないよなぁ」という気持ちになっています。

この本は2017年の本で、情報としては少し前かもしれませんが、人口減少の流れは大きく変わるわけではなくて、ほぼ決定事項のことが書かれています。

「はじめに」の冒頭に、「呑気な人々」とあり、次のように書かれています。

日本が少子高齢社会にあることは、誰もが知る「常識」である。だが、その実態を正確にわかっている日本人は、一体どれくらいいるだろうか?

出典:未来の年表 人口減少日本でこれから起きること

という問いから始まっています。この、少子化っていうのはもう止まりようがなく、どんなに子育ての支援策を挙げたところで、出生数が増加することにはならない……といったことが書いてあります。

あとは「地方自治体職員から、実に呑気な発言が聞かれる」と。詳しくは本を読んでもらったらいいかなと思いますけど、端的に言えば、「うちの地域は人口が増加しています」と、自慢げに話す自治体幹部の話を聞いていると、「それでいいのか」と。

ボクが、Kindleの黄色いマーカーで引いたところを読めば、

日本が消えてなくなるかもしれないと言われているときに、一部の自治体の人口が増えただの、減っただのと一喜一憂している場合ではない。

出典:未来の年表 人口減少日本でこれから起きること

本当そうだよなという感じがします。これから人がどんどん減っていく中で、多分、いままでのような人の扱い、労働者の扱いをしていると、ますます問題が広がるでしょう。

人は減るが、労働環境なら変えられるかもしれない

労働環境を考えたときに、人が減っているという事実がある、企業は人材不足になるでしょう。その一方で、働きたいけど働けないっていうかな。十分働ける能力があるのに、企業からは冷たい扱いを受ける人がいる……このような部分は、改善できる余地があるってことですよね。

あとは、複業のような形で働くことによって、キャリアを徐々にシフトしていったり、自分が関心のある地域との関わりを仕事を通じて作ったりすることができれば、全てが解決するなんてまったく思わないけれど、何かしらの役に立つというか、手助けにはなるかもしれない。

そう考えると、改めて、仕事を通じて地域を往来できる仕組み、複業のような形で長くキャリアを形成できる仕組みは、作らないといけないなっていう感じがすごくしているっていうのが、現段階ですかね。

大切なのは「このあと、どうするか?」

『未来の年表』を読み始めて、いま、5分の1くらいまで読み進めましたけど、たぶん明日、もうちょっと進んでいるかもしれません。いままだ、どちらかというと「今後、こうなっていきますよ」っていう部分を読んでいますが、大切なのは「このあと、どうするか?」っていう話だと思います。

「じゃあ、どうするか」っていう部分を、ボクの関心事から踏まえてどう捉えることができるのか。「仕事を通じた人の往来をつくる」「次の活躍する場をつくる」という部分とどう関連するのかっていうところに関心があります。

また、この本は2017年の本ですけど、新しい本も出ているみたいなので、それらも引き続き読んでみようかなと思っています。

というわけで、今日は、『未来の年表』からの思ったり感じたりしたことを話してみました。

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