#388 複業は目的ではなく手段。本当に解決したいことは……
竹内義晴の「これからの働き方」――この番組は、これからの働き方、組織作り、地域づくりの実務家、竹内義晴が「楽しく働く」をテーマに、組織づくりやコミュニケーション、マーケティング、キャリアデザイン、複業、テレワーク、ワーケーションなどの視点でゆるゆるとお話をしていく番組です。
ゴールデンウィーク3日目
ゴールデンウィークも3日目ですね。
昨日ですね。1日外にいたら、花粉の影響で喉とか鼻の調子があまり良くなくて。なので、ちょっと聞き苦しいかもしれませんが、今日もお話をしていこうと思います。
ここ何日か「複業! 複業!」と言っていますが……
ここ何日か、複業に関するお話をしてきましたね。なので「お前は複業推進派か?」みたいに思われている方もいらっしゃるかもしれません(笑)
ですが、僕自身は、別に複業推進派でも何でもない、というか、個人で複業を捉えた時には「やりたい人が、やりたいようにやればいい」と思っているタイプです。なので、別に複業推進派ではありません。
本当の目的は「社会課題をいかに解決するか?」
本当の目的は、「社会課題をいかに解決するか?」というところに関心があります。
社会課題とは、大きく分けると2つあります。
1つは、すでに起こりつつありますが、今後、特に地方の企業が抱えるであろう「人材不足の問題」です。
もう1つは、人生100年時代とか、VUCAの時代などと言われ、先行きの見通しが立ちにくい社会の中で、多くのビジネスパーソンが「未来のキャリアをデザインしにくい問題」です。
この2つの社会課題を解決したいんですよね。複業は、その手段として取り上げています。
複業が「2つの社会問題を解決する理由」
なぜ複業によって、この2つの問題が解決できるのか? というと……
まず、企業で働いているみなさんが、自分の強みを言語化したり、あとは、たとえばですけど、これから人材不足が起こっていく中で、業務を人がいなくても効率よくできるようにデジタル化していく必要がありますが、そういった、いま必要なスキルを身につけながら、自身の、未来のキャリアに対してイメージできれば、「この先の未来も、何とかなりそうだな」と思えるのではないかと思います。
あるいは、複業というのは、複数の関係性を構築していくことですけど、いろんな関係性を持っていれば「1社だけど不安だけど、複数の関係性を持っていれば何とかなるな」「大丈夫かもしれないな」みたいな、未来のキャリアをデザインしやすくする。イメージしやすくする。ちょっと安心できる。
複業を、このような形で取り入れることによって、ビジネスパーソンが抱える課題を解決したいんですよね。
複業の「実践の場」としての地域企業
その実践の場として、地域の企業があって。
今後、人が少なくなっていくと、地域の企業が大きな影響を受けます。そうすると、人材が必要だし、DXのような、デジタルを活かした業務改善も必要になります。
このような課題を抱える地域の企業に対して、ビジネスパーソンが複業のような形で関わることによって、人材不足の問題が解決できる……
このように、2つの取り組みを組み合わせることによって、いま、人口減少社会の中で起こっている地域の企業の問題と、ビジネスパーソンが抱えるキャリアの問題を解決したい、ということです。
今朝、改めて言語化・図式化してみた
実は今朝、早めに起きたので、この取り組みの理想について改めてまとめて、言語化してみました。あと、近々こういった取り組みに対するお話をする機会がありそうなので、提案書……というほど大げさなものではないのですが、そういったものを作ってみました。
今日、まとめてみたら、まあまあいい感じになったな……という感じがしています。
毎日お話しているこれもそうなんですけど、毎日話しながら言語化したり、イメージを図式化したり、形にしていく中で思うんです。
こういった取り組みを、なんとなく考えた始めたのは2018年ぐらいですが、そのころと比較すると「だいぶ進化したな」というか、「これだったら、ひょっとしたらいけるかもな」みたいな感じになってきています。
今回作ったスライドは、まだ公にはしません。そのうちするんでしょうけど、まずは、いろんな方々に提案することからはじめていきたいと思っていますが、以前と比べると「だいぶわかりやすくなったかな」という気がします。
とはいえ、別に内緒にするわけではなく、全体的な内容については、このnoteやポッドキャストで、もう散々話してきている内容ではあるので、詳しく知りたい方は、過去のnoteとかポッドキャストを聞いていただくと、なんとなくわかるとは思います。
それでも、言語化・図式化することによって、体系的にまとめることができたかな、という感じがします。
実際にどう動くかはわかりませんけどね。
いま、取り組んでいるのは、実証実験というか、社会課題を解決するためのモデルを作っているので、まずは実験をして、今後、人口減少と、ビジネスパーソンのキャリアに関する課題を解決しようとするときに、行政とか政府……まで大きくないかもしれませんが、政策に関わるエビデンスになればいいな~と思っています。
というわけで、今日は複業に関して、いままでの総まとめみたいな話になりましたけど、ゴールデンウィークなんでね。このぐらいにしとこうかなと思います。
今日の話はこれで終わりにします。じゃあね、バイバ~イ!