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#21 理想を実現するための試行錯誤【竹内義晴のキャリア遍歴】

竹内でございます。いまですね、ボクのキャリア遍歴を話しています。

昨日は2012年の話でした。「もしも、ビジネスマンの癒しのホテルがあったら……」っていうアイデアが急に降ってきて、「こういうのができたらいいなぁ」って思ったという話でしたね。

2012年あたりは、2011年(正確には2010年12月)に立ち上げたしごとのみらいの事業を軌道に乗せるために、いろんな情報発信をしつつ、企業研修をしたり、あとはコーチングをしたり、ワークショップのような取り組みをしたりしていました。

一方で、「ビジネスマンの癒しのホテル」みたいなアイデアが浮かんできたときに「なにかできないかなぁ」って思ってですね。試行錯誤を始めるという時期でしたね。

「ビジネスマンのための、癒しのホテル」の試行錯誤

試行錯誤とは、たとえば何をしたかって言うと、当然、ホテルと言ったって、そんなことやったこともなければ、何の知識もなければ、経験もない。あとはお金もないみたいな感じでしたが、何かを伝えることによって糸口ができないかな? みたいに思って、プレゼンイベントに参加したり、Facebookとかで「こんなのやりたいんです」みたいなことをつぶやいていた感じですね。

そうしたら、知人からですね。「使っていない別荘があるんだけれども、使ってみないか?」と言われてですね、見に行ったんです。それは、ボクの住んでいる新潟にあるんですけど、見に行ったら、結構、雰囲気がいい建物で、一言でいうとログハウスみたいに丸太を組んであるわけじゃないんですけど、木のぬくもりがある建物でなんか気に入ってですね。「じゃ、ここでなんか始めよう」って思ったんですよね。

いきなり、ビジネスマンの癒しのホテルをやるのは無理かもしれないけど、コワーキングスペースみたいなものとか、相談ごととかがあったらそこで話を聞いてあげることができるとか。あと、ちょっとコーヒーを飲めるようなことができたらいいな、と。

そこで、「3つのC」と名付けてですね。3つのCというのは何かというと、1つは「コミュニティ」ですね。そこで集うばみたいになったらいいなと思いました。

2つ目のCが「カフェ」。喫茶店のようにカフェの営業をするわけではないんですけど、そこで、コーヒーを飲みながらいろいろ話せる……みたいなことができたらいいなと。

もう1つのCが「コワーキング」。そこで仕事をしながら、最初に「ビジネスマンのための癒しのホテル」で浮かんできたアイデアである、「高原の中のコワーキングスペース」みたいなイメージで。3つのCっていう名前をつけてたんです。

施設名は「晴耕雨読」と名付けました。晴耕雨読とは、「晴れた日には土を耕して、雨の日には本を読む」っていう言葉ですね。昔から晴耕雨読という言葉が好きで。なので「貸別荘を使わないか」って言われた時に、しごとのみらいの仲間に相談して、「じゃあ、その建物を借りよう」という風になったわけですね。それが2013年の話。

難しかったコワーキングスペースの運営

ただ、このコワーキングスペースを実際にやってみて、結構難しかったんですよね。いくつか理由はあって。

コワーキングスペースって、いまどきで言うところのワーケーションそのものだと思うんですけど、難しいことの1つ目は、まず収益を得るのが難しい。コワーキングスペースって、そんなに高くない。ボクだったら、仕事をするのに、1日4000円も5000円も払わなくちゃいけないんだったら、ちょっと行かないなっていう気がするんです。あまり高額ではないので、収益が得にくい問題があったりとか。

あと、実際にやってみて「そりゃあ、そうだよな」と思ったんですけど、たとえば、ホテルに泊まったとするならば、わざわざそのコワーキングスペースに行くかって言ったら、いまだったら行くかもしれませんけど、当時だったら別に「ホテルのロビーとかでもいいじゃん」ってなんとなく思ってですね。自分で作っておいてなんですけど。「わざわざそこに行かないかもな」って思ったりとか。

あとは「人を集める」っていうのが難しくて。まあ、そういうのが得意な人もいるんでしょうけど、ずっとイベントをやり続けるみたいな感じ、それが目的になってしまって「このままだと駄目だな」って思うようになって。

はじめてちょうど2年ぐらいですね。2年の契約だったので、契約更新の時に「一旦閉める」って決めたんですよね。

あと、もう1つ大きな問題は雪の問題で。妙高市はとても雪が多く降るところなので、建物の維持とかが大変だったこともあって、2年の契約終了の時に「一旦閉める」としたんですよね。

ほかにできることはないのか?

ただ、「ビジネスマンのための癒しのホテル」がなんとなく諦めきれなくて。癒しのホテルは、物理的なものは無理かもしれないんですけど、癒しのホテルの中には、宿泊施設の他に農業体験とか、そういうことすることによって、(心と体が疲れているときに)働きながら癒されていく……みたいなこともいっしょに考えていたので、この「働きながら癒されていく」っていうところも作ってみたいなと思ってですね。近くの耕作放棄地を借りて、蕎麦みたいなものを栽培しながら、そこに人を呼んで、みんなで活動しながら「何かできないかなぁ」みたいな試みを始めるんですよね。それが、多分2015、6年あたりだと思うんですけど。

それ以外の時は、しごとのみらいの取り組みをしていたんですけど、大きなトピック的な話をすると2012、13、14、15辺りは、そんな取り組みをしていたいように思いますね。今思えば、プレゼンイベントみたいなのもよく行きましたね。

というわけで、2012年から16年あたりはいろんな挫折をしながら、でも、なんとなく「こういったものを実現したいんだよなぁ」っていう、この悶々とする中で過ごすことになりましたね。

研修とかで都市部の企業に行って、「将来、こういうことやりたいんですよね」みたいな話をすると、結構「そういうのいいですよね」とかって言われることもあって。「やっぱりこれ、いいんだよな」と思いながらなんとなく過ごしていた時に、「本当は、新潟だけにいるんじゃなくて、定期的に東京と新潟を行ったり来たりできれば、企業とのご縁も生まれるかもしれないし、本当は今度は定期的に行ければいいんだよなー」とは思っていたんですよね。

そうじゃないと、仕事があった時に東京に行くみたいな感じしかできなかったので、もっと定期的に、理由がなくても行くことができればいいな、なんて思い始めていたんですよね。

そして、2017年ですかね。ボクにとっては転機になる出来事が起こるわけですけど、この話についてはまた明日お話ししたいと思います。

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