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なぜ「ポートフォリオの作成」をオススメするのか?

竹内義晴の「これからの働き方」――この番組は、これからの働き方、組織作り、地域づくりの実務家、竹内義晴が「楽しく働く」をテーマに、組織づくりやコミュニケーション、マーケティング、キャリアデザイン、複業、テレワーク、ワーケーションなどの視点でゆるゆるとお話をしていく番組です。

いま、noteさんの #創作大賞2024 #ビジネス部門 という企画に参加しています。『「仕事っぽいシゴト」が社会の課題を解決する』というタイトルの本を作るイメージで毎日お話しています。1本目、目次はこちらです。

昨日は、「ポートフォリオをつくる―複業するための「最初の一歩」」というお話でした。

今日は、「なぜ「ポートフォリオの作成」をオススメするのか?」というお話です。

音声はこちらです。

昨日の話にもあった通り、仕事っぽいシゴト……つまり、本業がありながら、本業以外の活動するをすること。そのひとつが複業ですが、複業をするために「まず、何をするか?」といったら、多くの場合、仕事を探しに行くと思います。

その前に、僕がオススメするのは「ポートフォリオをつくる」ことです。ここでいうポートフォリオとは「自分は何者か?」ということを言葉にして伝えることです。

ポートフォリオづくりをオススメする理由

なぜ、ポートフォリオづくりをオススメするのか? というと、もちろん、最終的なゴールとしては、本業以外の仕事をすることではあるのですが、ある企業とつながりそうになったとき、結局「わたしは何ができて」「どんなスキルがあって」「どういう思いがあって」「この取り組みに関わろうと思っているのか?」といった話は、実際に働くことになったとき、相手(つまり、仕事先)に伝えることが、必ず出てきます。

逆に、ポートフォリオがない状態で、いきなり会社探しに行っても、「自分は何者か?」ということが言語化できないために、うまく接点が作れません。

ポートフォリオづくりは自分自身を知る「内省」でもある

また、ポートフォリオづくりは、「自分は何者か?」を内省する時間でもあります。

そもそも「何のために」仕事っぽいシゴトをやりたいのか? その理由や想いを言語化しておくことによって、外との接点を作りやすくもなります。また、「自分の強みは何か?」「弱みは何か?」「本当はどうしていきたいのか?」といったことを棚卸することによって、「自分自身を知ることができる」っていうことです。

ポートフォリオを見直すことで、成長を感じられる

僕自身は定期的にポートフォリオの見直しをしています。

今年増えた実績や経験を、ポートフォリオを整理しながら毎年毎年付け加えていくことによって成長を感じられたり、「以前はこんな大変な時期もあったけれど、いまはこんな形になれてるな」のように、自分の変化を感じられたりもします。

また、社外との接点も増えていきます。これは実際に僕が体験したことですけれども、ポートフォリオを作っておくことによって、僕と言う人間が「何者か?」ということを知っていただく機会になる。その接点づくりは情報発信の場合もあれば、直接会った人の場合もありますが、何かしらの接点や出会いが生まれた時に、「この人だったら信頼できそうだ」と思ってもらえることが、いっしょに仕事をしていく上ではすごく重要だと思うんですよね。

実際に言われた言葉のひとつに、「苦手なことをあからさまに書いてあることがすごい。信頼できるなって思いました」と言われたことを覚えています。

なお、苦手なことを表現するのは、時と場合によって出さないほうがいい場合もあります。ですが、自分を棚卸しする場合には、苦手なことを洗い出すことも重要なポイントです。

「自分でも知らない自分」に出会う

ここからは、「どうやってポートフォリオをつくっていけばいいのか」「どうやって自分自身を言語化していけばいいのか」ということについてお話をしていきます。

ポートフォリオをつくることによって、意外な発見があるはずです。それは自分自身ですら気づいていない、強みや価値観に出会う可能性が非常に高いです。

あなたの才能を見くびるな!

また、言い忘れたので付け加えますが、複業に限らず、仕事をしていくうえで、自分の強みをちゃんと言える、言語化できる人はあまり多くありません。なぜならば「会社の中」というような、限られた範囲で働いていると、会社の中の価値観、会社の中のスキルセットなど、かなり狭い環境で働いているケースが多いからです。

いままで、狭い環境で働いていた分、「社会の中での自分」をそれほど意識できない場合もあります。

その結果、何が起きるかというと、本当は、あなたは素晴らしいスキルを持っているし、本当は素晴らしい人となりなのに、比較対象がないものだから「自分なんて大したことない」「自分なんて社会に通用しない」みたいに、自分自身を見くびってしまうことが起きます。それは、いままで狭い世界観の中で生きてきた、働いてきたからです。

ですが、自分では大したことがないと思っていることでも、ほかの人から見ると「それ、すごくないですか?」ということがあります。このような自分の強みをあらためて知り、伝えることができた方がいいと思うのです。

もちろん、「俺、すげえんだぜ!」みたいな過度なアピールは必要ありませんが、少なからず「自分なんてダメな人間だ」と自己認識している状態と、「自分は素晴らしい人間だ」「さまざまな経験をしてきている」と自己認識している状態とでは、自分に対しての自信もそうだし、人に自身を伝えていく時もそうだし、新たなキャリアを築いていく上で、大きな差になっていくんじゃないかなと思います。

もちろん、ポートフォリオを整理していくことは、仕事っぽいシゴトとの接点をつくることが目的のひとつではあるのですが、新たな自分との出会いもあります。

それは、「自分なんて、社会に通用しない」というキャリア不安を解消し、「自分には、できることがたくさんある」みたいに思えたら、ひょっとしたら、いままでとは違う世界が見えるかもしれません。これが「キャリア不安」が、「キャリアの期待」に変わっていくということです。

今日は「なぜ、ポートフォリオを作ることが必要なのか?」というお話をしました。今日の話はこれで終わりにします。

次の記事:ポートフォリオのつくりかた①―全体構成

#創作大賞2024 #ビジネス部門

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