#354 熱量も、覚悟もないけれど……
「竹内義晴のこれからの働き方」――この番組は、これからの働き方、組織作り、地域づくりの実務家、竹内義晴が「楽しく働く」をテーマに、組織づくりやコミュニケーション、マーケティング、キャリアデザイン、複業、テレワーク、ワーケーションなどの視点で、ゆるゆるとお話をしていく番組です。この番組が面白かった。あるいは参考になったらフォロー・コメントなどいただけると嬉しいです。
とあるイベントにて
今日はですね。先日参加したとあるイベントでお話しさせていただいたことについて話してみようと思います。
その、「先日参加したとあるイベント」というのはローカルプレイヤーズという、起業家のための地域プロデューサー育成スクールというのがあるんですけど、僕はその中で、講師というか。メンターみたいな役割をいただいておりまして。
2024年3月20日に、この育成スクールの第1期の卒業式があったんですよ。
今日お話したいのは、その時に話した内容です。その話を一言で言うと「熱量も、覚悟もないけれど……」という話です。
熱量も、覚悟もないけれど……
以前も話したかと思うんですけども、僕、熱量ないんですよ(笑)。あと、覚悟って言われても困っちゃうんですよ(爆)。それは、言葉のあやかもしれないんですけど……
熱量っていうと、一般的には、人を引きつけて、グイグイ前に進めるような力強さだったり、あるいはテンションみたいなものもあるかもしれませんよね。
時には、無理難題が襲ってこようとも、まるでブルドーザーのようにグイグイと前に押し進めていく。「〇〇していこうぜ!」みたいな。そういう熱さ!みたいなものが熱量で表現されるものの1つじゃないかなと思います。
そういう観点でいうと、すでに、この声のトーンを聴いていただいているとわかるように、僕、熱量ってあんまりないんですよね。どちらかというとちょっと冷めてるぐらいな感じかもしれません(笑)
あと、覚悟って言われるのも困ってします。僕は新潟県妙高市っていうところに住んでいます。地域に関する仕事にも取り組んでるんですけど、やり始めたきっかけは「地域に関わりたい」みたいなものよりは、どちらかというと、いま現在、都市部と地域を行ったり来たりしながら働いている中で、その、働き方の部分とか、テレワークをしているみたいなところで、「声をかけられた」っていうところ大きいです。
もっとも、その前段階でも、自分でやっていたことも、あるといえばあるんですけど、すごい結果を出していたわけでもなければ、何でもなかったので、どちらかというと「巻き込まれた」という言い方のが、多分正しいんですよね。
「覚悟」というよりも「そこに住んでいるから」
あと覚悟についてはもう1つあります。僕、新潟県妙高市が地元で、そこに住んでいるわけですが、なぜ、地域のことに関わるのか?って言われたら、覚悟というよりは、住んでいるところだし、生まれたところだからっていう感じの方が強くて。
ほら、普段の生活の営みの中に、覚悟ってそんな必要ないじゃないですか? 「そこに住んでるから」っていう、それ以上でも、それ以下でもない……っていう感じが強いんですよね。
なので、熱量もなければ、覚悟もない、というところなんですよ。
覚悟も、熱量もないけれど、地域のことに取り組む理由
だけど、その時のイベントで、僕、最後になんと話したのかっていうと、「それでも、地域のことはやってますよ」「できますよ」って話したんですよね。
話は変わりますが、先日、ある方が、しごとのみらいの会員になってくださったんですよね。しごとのみらいって、NPO法人で、会員制度で成り立っているんです。
会員になっていただく前に、いま取り組んでいることとか、いろんな話をさせていただいたんですよね。地域の人事部的なこととか。いろいろ話しました。
その方から、最後に質問されたのは「何で、その、できるかできないかもわからない、それで報酬がもらえるわけでも、保証されてるわけでもないことに対して、何でやるのか? その動機は何ですか?」と言われたんです。
動機といったら、僕には1つしかなくて。「危機感」しかないんですよね。危機感っていうのは、僕は地方の小さな集落に住んでいるので、少子高齢化っていうのは、もう、リアルなんですよ。
子どもたちはどんどんいなくなる。高齢化がすごく進んでいて、人がガンガン減っていく……っていう事実が目の前にあります。目の前に起こっていることに対して「何とかしないとまずいでしょ?」っていう。
その、課題感や危機感。それが、僕の行動の動機なんですよね。
そういう意味では、ポジティブなものが行動の源泉ではないので、だから「やるぞー!」みたいな、熱量があるように見えない……っていうのは、そういうところもあるかもしれないですね。
ただ、それが悪いとも思ってないんですよね。なぜならば、自分が住んでいるところのことに対して取り組んで、「何が悪い?」っていう。別に、誰かに迷惑をかけるわけでもありませんし。ただ自分が「必要だ」と思ってやってることでしかないので。
それを、覚悟と言えば覚悟なのかもしれないし、誰かから、何かを指示されるわけでもない、報酬を得られるわけでもない。それでも、やるということが、熱量といえば熱量なのかもしれませんが。
ただ、別に、表立ってそんなに熱量出さないし、表立って覚悟みたいな感じでもない。どちらかというと「覚悟はないです」っていうゆるめなタイプの方かなと思います。
まあ、「それでもやってます」っていう。
一方で、「やらなくちゃいけない」と思ったことに対するしぶとさとか、頑固さとか――頑固さは違うかもしれませんが――しぶとさみたいなところは、誰が何と言おうと、一度思ったことはやりますよ、という。
続けることしぶとさは、ひょっとしたらあるかもしれないですね。
というわけで、今日は、熱量も覚悟もないおじさんの独り言でございました。じゃあ、今日はこれで終わりにします。じゃあね、バイバ~イ!
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