#147 組織のコミュケーションで大切な「シンプルなこと」
竹内義晴です。この番組は組織作りやコミュニケーション、キャリアデザインなどの人材育成、複業やテレワーク、多拠点ワークといった「これからの働き方」についてゆるゆるとお話をしていく番組です。この番組が面白かった、あるいは参考になったら、フォロー・コメントなどいただけると嬉しいです。
組織作りやコミュニケーションの話をしています
いまですね、組織作りやコミュニケーションの話をしております。
昨日は、組織づくりやコミュニケーションの話とは、ちょっとテーマが違ったんですけど、2日前かな、コミュニケーションの講演に行ったときに思った2つのことの中の1つ、採用に関する話をいたしましたね。
今日は、改めて組織作りやコミュニケーションの話をしたいと思います。
僕が組織づくりに関心を持つようになった理由
僕が組織作りに関心を持つようになったのは、以前もお話ししたんですけれども、プログラマー時代です。
ずっとエンジニアでいたかった僕が、管理職になりそうになったとき、管理職になるのが嫌だから転職したんですけど、転職した先で、すごくストレスフルなコミュニケーションを受けて、心が折れたんです。
その後、結果的に管理職をやらざるを得なくなって、「どうしたらいいのかな」と。自分がプレッシャーをかけられて。
心が折れた経験から「やってはいけないこと」はわかる。だけど、「どうやって関わったらいいのかがわからない」というのが、僕がコミュニケーションを学び始めたきっかけです。
コミュニケーションを学ぶ中で得た気づき
コミュニケーションを学ぶ中で、いろいろと勉強したんですよね。コーチングとか、NLPと呼ばれるコミュニケーション心理学とかね。色々勉強しました。
だいぶ時間もかけたし、だいぶお金もかけたし、いろいろ勉強したんですけど、その中で、いま、実際に何を実践しているか……って言ったら、複雑なことやっていないんですよね。本当にシンプルなことしかやってなくて。
それは、コーチングをする場合もそうですし、カウンセリングもそうですね。それ以外にもいろいろありますが、結局、取り組んでいることって、いたってシンプルなことしかやっていないんですよね。
シンプルなことしかやっていない理由は……
「人はそんなに複雑なことを覚えて、実践することができない」こと。人が意識できることって、すごくシンプルなことだと思うんですよ。
もちろん、いろんな体系化されたテクニックとか、複雑な「言い方」みたいなものもあるのでしょう。でも、人は、瞬間的にできることと言ったら、大したことはできません。「大事なことはこれだよね」くらいのシンプルさが重要じゃないかな、と、僕は思っています。
研修や講演でお話するのもシンプルなことだけ
だから、コミュニケーションの研修とか、世代間ギャップの講演とか、さまざまなところでお話をさせていただいておりますけれども、スキルとかノウハウ的なもので言うと、至ってシンプルなことしか話さないし、スキルを身につけるためのワークショップをやる場合も、至ってシンプルなことしかやりません。
やらないというか、逆に、シンプルなことがちゃんとできれば、案外「もう十分なんじゃないか?」という気がしています。
もちろん会話の組み立て方とか、いろいろあるっちゃあるんでしょうけどね。ただ最も大事なことがあるとしたら、やっぱり1つかな。もう1つしかないと思いますよ。
その1つとは、「話を聞くこと」ですかね。話を聞くこと。
コミュニケーションはスキルなので、話を聞くことは、シンプルな法則を意識的にするトレーニングをすれば誰でもできるようになります。
話を聞くスキル「相手の話を要約して確認する」
そのシンプルな法則とは、言葉にしたら大したことじゃないんですよ。傾聴のスキルと言えば「オウム返し」ですかね。
僕がもっとも学びやすいし、実践しやすいのは「何か?」って言ったら、オウム返しの一種なんですけど「要約して確認する」ことですね。
これを、専門用語では「バックトラッキング」と言いますが、まずは「ここかな」という気がします。
たとえば、相手が「今日、〇〇があって、□□だったんです。それで、△△があって、●●だったんですけど、その結果■■だったんです」みたいな話をされたら、話の全体を要約して確認します。
つまり、「この人が言いたいことは何かな?」っていうことを考えて、「つまり、〇〇さんのおっしゃりたいことは□□ってことですね」のように、要約して確認する。
それがコミュニケーションのスキルでいうところの、もっとも基本的なことです。
逆に、これさえできてしまえば「8割方はOK」……は乱暴かもしれませんが、でも実際そうだと思います。
あとは、細かく言えば、会話の組み立て方とか、細かなスキルとか、テクニックとかはありますけどね。だけど人が意識できるのはそんなに多くないので、まずは、もっとも大事なことがあるとしたら「話を聞く」こと。相手の話を要約して確認すること。
もう、これだけ……っていうのは言い過ぎかもしれませんが、でも「それだけだな」と、真面目に思っております。
というわけで、こういったスキルを、音声や文字の情報で練習することができればいいですよね。
明日は、僕が適当に話した内容を要約すると、どういう感じになるのか? そんな、具体的な話をしてみますね。
ちなみに、いま、ここまでの話を聞いて、あるいは読んで、「つまり、竹内さんは何を言いたかったんだろう?」ということを考えてみてください。そして、いままでの話を聞いて、僕に要約して確認するとしたら、あなたは何と私に、問いかけ確認してくださいますか?
そんな問いを投げて、今日の話はこれで終わりにしたいと思います。じゃあね、バイバ~イ!
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