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上場企業に転職して3か月でリタイヤした話。

僕は今までに10回転職を繰り返してきました。
おかげで今は自分の好きな仕事に出会え、そこそこキャリアを積めて希望年収を叶えることができたので、成功体験として今までの経験が誰かの役に立てばと思い記事にしています。

4回目の転職では不動産を扱っている上場企業に就職した。
職種は営業職で、仕事内容は土地持ちのいわゆる地主さんのお宅を訪問してアパートを建てないかと提案するあれ。

一緒に働く人たちは、
「支店長の年収は3,000万超え。」
「〇〇さんは1年で8,000万稼いで投資用アパートを買ってリタイヤしたらしい。」
等と常にお金の話ばかりしていた。
とはいえ自分も高いお給料に魅力を感じて応募したところあったので特に違和感は無く、むしろ「いいなー、自分も早く稼ぎてー」くらいにしか思っていなかったのが正直なところ。

給与形態は基本給+歩合給で、アパートを1棟建てていただけたら数百万の歩合給が頂けるシステムで、営業マンは「この契約が決まったら歩合がいくら貰える」というのを常に計算している人達ばかり。さながらウルフオブストリートの不動産会社バージョンのような感じだった。

入社後少しして、2週間ほど県外で泊まり込みの研修を受けた後はすぐに外回り営業活動。

この業界に魔法の営業手法など無く今までの顧客を抱えている人は別だけど基本はとにもかくにも飛び込み営業になる。
国民的放送局の訪問営業や太陽光パネルの訪問営業で飛び込みは慣れていたとはいえ、割と意識が高かった自分にとって1日中飛び込み続けて成果ゼロの毎日は精神的にもまあまあくるものがあった。

1つの契約で数千万~数億といった商材を取り扱うこの業界で、そう簡単に商品が売れるわけではないことは百も承知していたのだけれど実際にやってみると3か月まるまる成果ゼロで心が折れた。

10回転職を経験した僕の経験の中でも3か月で退職は最速記録

とはいっても周りの人がどうのとか、環境に不満がとかは一切なくむしろ会社は研修等のサポートもしてくれていたし、事務系の作業は総務の人がほぼやってくださっていて営業マンはとにかく営業に集中できる環境を作っているので、さすが上場企業だなと思った。
シンプルに自分の努力不足・忍耐不足だと認識している。

良くしていただいた会社に3か月で「辞めます」というのは勇気がいった。
でも、心が折れてやる気がないまま基本給だけ貰い続けるのは嫌だし、会社もそれなら辞めてくれた方がいいと思ったので、この時は直属の上司に電話で「辞めようと思います」と伝えた。

特に責められることもなく、
「そろそろくるかなと思っていたよ。次は決まっているの?」
と優しく対応してくれた。

退職が決まった目標に嚙り付く意志の無い営業マンを2か月3か月も調整期間を設けて働かせる意味はないし、引き継ぐ顧客もいないのでこの時は退職の意志を伝えたその月中に会社を去った。

僕は努力と忍耐が欠如していて3か月でリタイヤしたのだけれど、会社を辞めたいと感じる理由は色々あると思う。
人間関係や職場環境、通勤時間が長い等も良く耳にするし入った会社が思っていたのと違うというのも結構多い
もちろんこのミスマッチを防ぐために企業も募集の段階や面接の時にしっかりすり合わせをしておいて、極力イメージとの乖離が少ないよう努める必要があるのは大前提だけど、なかなか難しいのも事実ある。

面接をしていただく僕らとしても「これはどうですか?あれはどうですか?」と一つずつ確認すれば認識の誤差も多少は埋められると思うけれど知らない情報ばかりなので正直限界がある。

企業は良さそうな人材はできれば採用したいので言いにくいことは嘘は言わないけどオブラートに包んで伝えたいし、こっちも採用して欲しいから下手にグイグイいくのも勇気がいる。

とはいえ一番残念なのは「お互いに合わなかったな」となることだと思うので、面接の時は企業側も面接をしていただく側も、「後で合わなかったってなるとお互いの時間を奪ってしまいますので、、」等と前置きをして事前に考えた質問をメモ用紙などにまとめておいて聞けばいいと思う。
質問内容にもよるけど僕が面接をする側なら「しっかり考えてくれてるんだな。」と感じると思うし、正直面接で腹の内の探り合いをするのはお互い面倒くさいし後で合わなかったとなるとお互い貴重な時間を無駄にするだけなので。

最後まで読んでくださりありがとうございました。
今いる会社が合わないと感じているなら勤務年数なんて気にせずにすぐ辞めて自分に合う会社に就職した方が皆幸せになりますよ^^

がんばって!




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