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「御侍史」「御机下」という言葉 2012年5月15日

 おはようございます。自称「知らなかった女」神垣です。

 それは

 見たことも聞いたこともない言葉でした・・・

 3月に広島でビジネスメール講座を開講した際
 受講生から、こんな質問がありました。

 「敬称の一種だと思うのですが
  『御侍史』や『御机下』は
  使ったほうがよいのですか?」

 「御侍史」と書いて「おんじし」
 「御机下」と書いて「おんきか」「ごきか」
 と読むらしいのですが

 質問を受けるまで、
 見たことも聞いたこともない言葉だったので
 戸惑いました。

 どうやら、医療関係者や医師同士がやりとりするときに使う
 手紙の宛先に添え書きする脇付(わきづけ)ということが
 分かりました。

 本人に手紙などを直接送ることを避け、
 その秘書や侍従(侍史)宛てに、
 あるいは、本人の机(机下)に送ることで
 謙譲の意を表現する行為から来たものだとか。

  例)山田先生御侍史

 直接、本人に送るのは「恐れおおい」という気持ちを体現するもので
 実際に行われてきた慣習が言葉として残ったもの。
 一種の業界用語と言えそうです。

 敬称として「先生」を使うだけでは敬意が足りない
 ということで、使われてきたのでしょうね。

 紹介状のやりとりなどでは、今でも使われているようですが
 メールでは、一般的な敬称である「先生」「様」を使えば
 十分でしょう。

 関連する記事を見つけたので、紹介します。
 ▼「御侍史/御待史」? 何それ、どう読むの?

自身が勉強になった質問でした。

VOL.1720 2012年5月15日配信 メールマガジン あとがきより)


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