見出し画像

「まずい」と口に出すのはよくない 2012年9月12日

 先日、落合博満さんの講演を聞きに行ったのですが
 顔面麻痺の症状がまだ残る中
 2時間あまりの講演が時間オーバーするほどの
 話に魅了されました。

 野球選手として身体能力がずば抜けてよかったのでしょうが
 内面というか、精神的にも
 非常にバランスのとれた人
 という印象を受けました。
 
 おそらく、そのバランス感覚は
 東芝府中で社会人野球、そして社会人生活を
 経験をしたことに
 起因するのではないでしょうか。

 野球しか知らない
 のではなく
 野球のことも知っている
 タイプの選手だったからこそ
 監督としても結果を出すことができた気がします。

 いわゆる「野球バカ」ではない
 ビジネスマンとして野球を捉えた
 考えの持ち主だな、と思ったからです

 講演の最後で、落合さんはこう話しました。

 「みんなで食事に行ったとき
 『まずい』と口に出すのはよくない」

 人と飲食店へ行き、
 あからさまに料理が「まずい」と口にする人がいるが
 それを旨いと思って食べているやつもいる(ここで会場から笑い)。

 その場に居合わせた人全員が
 嫌な気持ちになることを口にすべきではない
 と。

 その店の料理が口に合わなければ
 次に行かなければいいことだし
 誘われたとしても、理由をこしらえて断ればいい
 それだけのことだ、と。

 このほかにも球界の裏話とか
 WBCの日本代表監督の予想とか
 面白い話はたくさんあったのですが
 この話がとても印象的でした。

 よく見ているし、よく考えている
 わきまえた人の言葉よねぇ、と感じ入ったのでした。

 今のカープに対する指摘が的確すぎて、
 会場から同意の熱い拍手があったことは言うまでもない…

#新社会人に伝えたいこと

VOL.1795 2012年9月12日配信 メールマガジン あとがきより)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?