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【エロくない詩吟vol.4】詩吟は格好良くないけど格好良い詩吟をする人はいる

おはようございます。heyheyです。
ちょっと長いタイトルですが「詩吟の格好いいところ」って何だろう?と掘り下げてみたので書いていきます。

やっぱり詩吟自体は格好良くない

このnote、詩吟経験者に見られるとマズイかもしれませんが(笑)
ふつうの、平凡な感覚から考えて感じてみると
やっぱり詩吟ってそんなに格好良いものではないと思います。


ステージの上にはスタンドマイク1本だけ。
そこにとぼとぼ歩いて、
棒立ちで声を出す。

メロディーは万人受けするものでなく、
詩によって大きな違いがあるわけでもない。

お客さんに手拍子をあおったりして
ステージを盛り上げるわけでもない。

そう。
経験者が聞けば「よく声が出ていたね」とか「転句をもっとこう出せたら良いかも」とか良さを見つけながら楽しめるだろうけれど、
何も知らない人からしたら、どれも似たようなもので、聞いていると眠くなってしまうのが普通だと思うのです。

実際、僕は詩吟の大会にいくと最後まで聞けた試しがありません(汗)
どこかで必ず寝落ちします。

格好良い詩吟をする人は確かにいる

散々ディスってしまいましたが、それでも格好良い詩吟をする人はいます。
むしろ、こんな人たちがいるからこそ、僕は詩吟を続けているのかもしれません。

子どもの頃、姉が全国大会の中部地区予選に出たときにカセットテープに録音してきた、ある女性の詩吟(名前はわかりません)。

吟題は「赤馬が関を過ぐ」
年齢はきっと20代後半から30代前半。
(声が重厚過ぎて年齢がしぼれない)

起句の「長風(ちょうふう)~」
を聞いただけで鳥肌が立ちました。


この声はなんなんだ!?
どうやったらこんな声が出るの?

そんなことを考えながら、何度も何度も聞きました。
それこそカセットテープが擦り切れるほどに。
実際、このカセットテープは擦り切れてしまって、今はどこかに行ってしまいました。本当に残念。

当時はろくに腹式呼吸も鍛錬していなかったので、どんなに言い方を真似してみてもこの声質にはまったく近づけませんでした。
でも今なら、それなりに近づけたのではないかなと思っています。

他にも格好良くて脳裏に焼き付いている詩吟はいくつかあります。

◆声量が大きいわけではないのに、雪が深々と積もった銀世界を第一声で表現する、僕の師匠(70代)の「江雪」
◆発音と音程が恐ろしく丁寧で、どれだけ鍛錬しても届かないレベル。50代女性の先生が吟じる「舟中子規を聞く」
◆圧倒的迫力で場を圧倒する50代男性の先生が吟じる「家兄に寄せて志を言う」

どれもありありと脳内で再生できます。
いろんな良さがあって、いろんな「鳥肌の立ち方」があります。
これらを聞くたびに「表現力」のすごさを実感します。

やっぱり格好良い詩吟を見せたい

詩吟自体は格好良くないかもしれない。
でも、格好良い詩吟をする人は確かにいます。

ただ、普通の人がそんな詩吟に出会える機会というのはほとんどないのが現実です。
また、経験者でしか分からないレベルの「格好良さ」もあるので注意が必要。

詩吟はとかく魅力が伝わりにくいです。
若い人が全然増えていかない背景には、そんな理由もある気がします。

だからこそ、そんな詩吟の格好良さをもっと凝縮して、伝えやすくする手段があったらいいんじゃないかなと思うのです。

僕も、それを自分で体現できるよう今後も頑張ります!!

あまり掘り下げられなかったかもしれませんが、今日はここまで。
読んでくださりありがとうございました。

(どんな方が読んで下さっているのか想像つかないので、コメントいただけるととっても嬉しいです♪)

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