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コントのような言い回しに注意

校閲をしている時に思うのですが、ライターさんも忙しくなりすぎると推敲の時間がなくなるようです。

その結果なのか、「ちょっと何言ってるか分からない」文章を提出してくることがあります。

以下は記事ではありませんが、実際に某企業のビルのドアに張られていた注意書きです(水道橋界隈だったような……)。

――
ここから先は、関係者以外ではない方の立ち入りをご遠慮願います。
――

うん?

つまり、関係者は入れないってことですね。それは大変です。出社した社員はどこで働けばよいのでしょうか?

この貼り紙を作るように任された方は、妙に丁寧に書こうとして訳が分からなくなったのかもしれません。

それにしても、それこそ「関係者以外ではない方」は注意してあげなかったのでしょうか?

ここは単純に、

――
ここから先は、関係者以外の方は入れません。
――

ですよね。

あと、思いのままに書いてしまうと、自分は理解できていても、読み手には伝わらない文章になっているかもしれません。

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このシステムの優れている点は、ユーザーが会計の仕組みを理解しないで処理できる理由の一つとして使いやすいインターフェースが一つの要因でしょう。
――

言わんとしていることは分かるのですが、自分が理解したままを読み手への配慮無しに書き出してしまった印象です。

また、ライティングではノっているときほど、本来なら2つの文に分けた方が読みやすいかもしれない内容を、一気に一文で書いてしまのかもしれません。

たとえば以下の様に分ければ読みやすそうです。

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このシステムの優れている点は、会計の知識がなくても使えるようにインターフェースが工夫されていることです。そのため、専門知識がなくても会計処理を行うことができます。
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文章は、常に読み手を意識して書きたいものです。

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