血糖値を嗅ぎ分けろ!!

 こんにちは。げーしーです。
野良の黒猫が、人馴れしてるのか誰それ構わず寄ってきます。流石に我が家にも既に猫様がいるので保護はできません。ただ最近はめっきり見なくなったので保護されたのかなぁと少し寂しい気持ちになってます。
無事でいてくれれば何よりです。

少しセンチメンタルな入りでしたが、今日は犬の嗅覚は凄いんだぞシリーズです😊

そんなシリーズはこちら↓↓


今日の凄い嗅覚は人間の糖尿病患者の高血糖ならびに低血糖を嗅ぎ分けることができるんじゃないかという論文になります。
忘れないうちに論文タイトルです。

How effective are trained dogs at alerting their owners to changes in blood glycaemia levels? 
Variations in performance of glycaemia alert dogs.

今回は1型糖尿病に罹患している患者に対して起こる、”低血糖状態”ならびに”高血糖状態”の判断が犬の訓練により判断できるかという実験になります。

▲その前に・・・。
糖尿病についてざっくり説明しておきます。
糖尿病とは膵臓から分泌される”インスリン”という物質が正常に分泌、もしくは機能しないために体に入ってくる糖をエネルギーへと変化できない状態を指します。1型糖尿病はインスリンが分泌されない状態を指します。
なので体が常にエネルギー不足となり体に不調が起こるという病態です。
詳しくはまた今度説明できたらと思います。

けど、多くの方は糖尿病などは聞き馴染みのある病気だとは思います。

治療の際には多くのことに注意しないといけなくて、食べることはもちろんなのですが、毎日インスリンを注射する必要が出てきます。
その際にインスリンが効きすぎて”低血糖状態”になったり、逆にインスリンが効きづらく”高血糖状態”が続く場合があります。
こうなると体は神経性の発作を起こしたり、体のバランスが崩れ命の危険に陥ったりすことがあります。
これを早期に判断するため犬に特別な訓練をさせたら、早期に警告してくれるのではないかという実験です。

▲結果は?
過去に低血糖状態の発汗により、正常状態との血糖値の嗅ぎ分けに成功したという論文に基づいて通常のコンパニオンドッグを訓練することによりその目的を達成するのかを調べました。

結果としては飼い主が低血糖状態では約83%が糖尿病の飼い主に対して警告をして知らせました。また高血糖状態の時は約67%で飼い主に知らせる結果になりました。
さらには急激な血糖値の変動の際に警告を促す犬もいることが本研究で実証されました。

▲総括すると
今回の結果はかなり有意義な結果だと言えます。
高血糖の時の診断率が甘いじゃないか!?と思うかもしれませんが、実際の生活に置いて高血糖になるタイミングは食事のあとがよく見られるため、なるべくしてなっている高血糖なのか、それとも病態として異常な高血糖なのか?という判断が犬には難しかった可能性があります。
実際に普通の人間でも食後は血糖値が上がりますしね。

しかし、本実験で大事なのは低血糖状態をいち早く察知するというのが大事なのです。
何故かと言うと、冒頭でも説明したように低血糖状態は発作が起きたりふらふらするなどの神経症状が見られます。この場合はインスリンの効きすぎが原因なので早急に糖分を補充する必要があるのですが、倒れてしまうとそのまま昏睡状態に陥り自分自身ではどうにもならないことがあります。

それをいち早く察知できることで未然に昏睡状態を防ぐことができるという理由で今回は犬において実験を行ったと言うことです。

おそらく低血糖状態の発汗の際に出る臭いを嗅ぎ分けているのでは?と言うことでした。まだ研究段階なので実践的なものはまだ先になりそうですが”血糖値検出犬”なんかも近い将来現れるのかもしれませんね。

では。♪(´ε` )

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