新型コロナウイルスのパンデミックを間近に控え~政治のリーダーシップと教育機関の対応

専門家が予測した通り、旧正月に来日した大陸からの観光客から新型コロナウイルスに感染する段階(中国人→日本人)から、日本人→日本人にフェイズが変わってきました。

今後は医療崩壊を防ぐために、極端なピークを作らないようにすることだと専門家はいいます。ダラダラとしたピークにできれば、適切な医療を受けられない人を減らすことができます。(気温や湿度の変化がウイルスを弱らせる、という意見も。)

対策のひとつは人混みを避けることだといいます。ただし副作用として経済活動が停滞し、景気が後退します。

人混みを避けることと経済活動の停滞を避けることをどうバランスさせるべきなのでしょうか。人によって言うことがバラバラなように思います。

こういう時こそ政治の出番です。しかし、今のところ全く頼りないです。上記のバランスについて、具体的なメッセージが見られません。

多くの専門家が、次の2週間でパンデミックが可視化される(既に起きているという意見が多い)と言っています。感染拡大防止を最優先させることになるのでしょうか。このまま政治がリーダーシップを発揮しないまま、雪崩式に感染拡大防止を最優先させることに。

公衆衛生学、免疫学、経済学、いずれの専門家でもない個人には、どうバランスさせるべきか判断できません。第一人者を招集できる政治にリーダーシップを発揮することを強く望みます。

もし一歩踏み込むなら、新型コロナウイルスの感染は、学校、劇場(映画館を含む)、満員電車、企業で起きやすいといいます。

事実であれば、この中で経済への影響が相対的に弱いのは学校と(特に公立の)劇場です。この二つを一旦閉じることは(首都圏の)電車の乗車率を下げる意味でも検討に値するかもしれません。

学校は特に中学・高校でしょう。小学校は一般的に徒歩で通学します。また、親が出勤している時間帯の安全性には懸念が大きいです。中学・高校は、春休みの開始を前倒しするリスクは高くありません。学力への影響はおそらく微量でしょう。オンライン教材を保有する企業各社は無料公開等の形でこの動きに(喜んで)呼応するでしょう。大学は既に春休みに入っています。

教職員も必要な会議以外は在宅勤務にしたいところです。健康に問題がないのなら、保育園、幼稚園、小学校、学童のサポートに回るのもよいかもしれません。体調不良を感じる先生に自宅で休んでもらうために。

企業は全体としてはもっとテレワークを推進できるように思います。そうやって、急激な感染のピークを作らないようにします。

それでも経済への影響は甚大でしょうが(そもそも中国経済の減退の影響をこれから強く受けるに違いない)、日本はこれを機会として捉え、企業も学校もデジタルトランスメーションを一気に進め、生産性を向上させたいところです。日本は歴史的に、外圧を変化の機会に使うのが上手いのですから。

最後に、学校や劇場を閉じるなら、公営民営問わずギャンブル施設も一時閉鎖するべきでしょう。

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