子供を叱るときの留意点
長女が、ベビーベッドで寝ている生後2ヶ月の弟を押した。
幸い、泣いたくらいで済んだのでよかったが、長女は明らかにワザとやっている。
僕が娘を叱ろうとした矢先に、妻が娘に問うた。
「どうしてそんなイジワルするの?」
黙る娘。
妻は続けた。
「○○くん(弟の名前)に焼きもち焼いちゃったの?」
すると娘は答えた。
「うん。だって○○くんばっかりママに抱っこされてズルいから。」
妻は
「そうかぁ、寂しかったねえ。」
「○○ちゃん(長女の名前)も抱っこがよかったの?」
「今度寂しくなったら、イジワルする前にお話できそう?」
と、娘の気持ちを代弁するように続けた。
すると、気持ちの整理ができたのか、娘の表情が次第に明るくなってきた。
しまいには、弟を優しく撫でている。
妻の対話の仕方に感心した。
一方で、「そんなことしちゃだめでしょ!」と叱ることしか頭に無かった自分を恥じた。
子供は自分の感情を言語化するのが難しい場合がある。
でもそれは、子供が未熟なだけではないと思う。
大人より圧倒的に多感な上に、はじめて経験する感情であることが多い。
うれしい、悲しい、といった画一的な表現では収まらないほど、子供の感情は豊かだ。
親としては、感情の言語化を手伝うことが肝要である。
せっかく子供が気持ちを説明しようとしているのに、親が叱りつけてしまっては元も子もない。
それに気づかせてくれた妻には感謝である。
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