![マガジンのカバー画像](https://d2l930y2yx77uc.cloudfront.net/assets/default/default_magazine_header-fcef937b52acc29928856475838f16e16c530559fc5e72d04d56d795ceb0dc0f.png?width=800)
- 運営しているクリエイター
記事一覧
【第十話】音楽塾ヴォイスの存在を知った日
先生から返ってきた言葉。それは、
「アウェイ感でしょう」
というものだった。
「…それだ。」
確かにたくさんの人は自分の目の前にいて自分の歌を聞いてくれている。
しかし、この人たちがここにいる目的は、決して私ではないということだけは確かだった。
名前も顔も知らない奴が急に出てきて、子どもたちのステージの前に何か歌っている。
きっとほとんどの人からは、そのくらいにしか思われていないんだ
【第九話】奇跡が起きた日
2020年11月14日。
いよいよ本番当日。
昼間のぽかぽか陽気とは裏腹に、夜の稲佐山はまるで真冬のような寒さだった。
こんなこともあるだろうかと、こっそりと背中に貼るカイロをペタっと貼っておいた事は、我ながら良い仕事をしたと思う。
リハーサルまでしっかりさせてもらい、いよいよ私が歌う時間になった。
ステージの順番は私が一番で、その次に子供たちのダンスと合唱が待っていたので、会場は我が子
【第八話】奔走していた舞台裏
私のFacebookに届いた一件のメッセージ。
その内容は
「来週稲佐山でイベントがあるのでそこで歌いませんか?」
というものだった。
たまたま私がFacebookで歌っている動画をそのイベントスタッフのIさんが見ていたらしい。
はい?私が?稲佐山で歌う???
私は混乱していた。
長崎で稲佐山といえば、とても有名な歌手たちがライブをしているイメージがあった。
そんなところで私が歌う
【第七話】奇跡の予感
「スマホ依存 漫画」で検索してヒットした本。
それは、まさかの私が大好きなゆうきゆう先生の本だった。
タイトルは、『マンガで分かる心療内科 依存症編(ネット•スマホゲーム•ギャンブル•ポルノ)』
「なんだ!今の私にぴったりの本書いてくれてたんだ!」と、私はすぐにその本を注文した。
届いた本のページを早速めくると、さすがはゆうきゆう先生。
基本はギャグ漫画なので、たまにプッと吹き出しながら
【第六話】挑戦には怒りがともなう
これまでの話はこちらから⬇︎
https://note.com/shigenatsuki/m/ma63a96cdcf00
私は確かに、医師やカウンセラーなどの専門家がスマホ依存をテーマに書いている本のページをめくった。
しかし、いくら本を読み進めてもどうにもこうにもストンと胸に落ちる話や、ぜひこの情報を広めたい!という思いにならず、以前のように筆が進まない。
なぜだろう…。
やはり私が活字
【第五話】第三者の意見ほど耳を傾けよ
「私と息子のスマホ依存は別々の課題だと気づいたんだ!」
そう自信満々に語る私に、発達障害者支援センターの相談員の女性がかけた予想外の言葉。
それは、次のようなものだった。
「課題を分離するのは確かに大切なことです。
ただ、息子さんのスマホ依存という課題を先延ばしにしすぎる事はあまりオススメできません。
いざその問題の解決に踏み出そうとしたときには、もうお母さんよりも身体も大きくなり、力も
【第四話】化けの皮が剥がされ丸裸になった心
私が古ぼけた小さな図書室で、ふと手に取ったー冊の本。
その本には、
「アドラー心理学」
と書いてあった。
「アドラー心理学」と言えば、『嫌われる勇気』という青い表紙の本を思い浮かべる人も多いのではないだろうか。
「うわっ…なんか難しそう…」と感じてしまった勉強アレルギーの方も安心してほしい。
私が手に取ったのは、活字本ではなく漫画である。
精神科医のゆうきゆう先生が書かれた本で、内容
【第三話】ふいにおとずれた一筋の光〜スマホ依存脱却物語〜
私がスマホ依存の実態を知ることに大きな抵抗があるもう一つの大きな理由…
それは息子の存在である。
はじめに伝えた通り、私にはもうすぐ2歳になる息子がいる。
息子が最近私たち両親や祖父母の顔を見たとたん、必ずと言っていいほど発する言葉がある。
それは、「ブーブー!」
「車が好きなんだね!」
「車で遊びたいんじゃない?」
と思われた方も多いだろう。
それがリアルな車のおもちゃを想像して
【第二話】99%の不安と1%の期待〜スマホ依存脱却物語〜
第一話はこちらから➡︎https://note.com/shigenatsuki/n/n741b67fbfefb
【第二話】99%の不安と1%の期待
〜スマホ依存脱却物語〜
「あぁ…私はなんてバカなことを始めようとしているのだろう…」
「でも、もしかしたらこの先には明るい未来が待っているのかもしれない」
今私は、そんな大きな不安とほんの少しの期待の渦の中に迷い込んでいる。
相変わらず私の
【第一話】発達障害の主婦がスマホ依存と向き合ってみることを心に決めた日
『スマホ依存の親が子供を壊す』
『スマホ依存から脳を守る』
見ているだけでめまいがしてきそうなタイトルの本たちが、今私の目の前に転がっている。
どうも今の私には、この本のページを開く覚悟がまだないようである。
その証拠に、こんなどこの誰かもわからない、誰からも望まれていない自叙伝らしきものをつらつらと書き出してしまった。
なぜわざわざそんな本を読もうとしているのかって?
答えは簡単。