重田勝介

北海道大学情報基盤センター教授・大学院教育推進機構オープンエデュケーションセンター副セ…

重田勝介

北海道大学情報基盤センター教授・大学院教育推進機構オープンエデュケーションセンター副センター長。博士(人間科学)(大阪大学)。専門は教育工学,オープンエデュケーション。

最近の記事

(告知)対談が載った書籍の発売

先日、対談が掲載された書籍が発売となりました。 対談では、国際大学GLOCOMの渡辺先生と「OERとMOOCが提起した課題と可能性」についてお話いたしました。対談が本の大筋から外れていなければいいのだか、という心配がちょっとあります。 冊子には同じくGLOCOM豊福先生による教育DXに関する的確なご示唆、鈴木正朝先生による教育データ利活用に関わる提言、デジタル・シティズンシップについての有益な議論、教育委員会または学校レベルでのGIGAスクール構想を土台とする大変優れた教育

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      そろそろしつこくなってきましたが(笑)、先の記事の続きです。教育データの取り扱いについて、「目的」に沿った利活用について、教育現場から見たポイントを整理します。 GIGAスクール端末や学校が利用しているLMS(学習管理システム)で得られる教育データは、それらの設備やインフラが学習者や教育者が利用する目的に沿って利活用することが大前提です。データ利活用のあり方については、OECDが提示しているプライバシーガイドラインが参考になります。このガイドラインでは、 個人情報が利用さ

      • 教育データ取り扱いのポイント:補論(1)「一元化」と「匿名化」

        先に、以下の記事を投稿いたしました。思いのほか多くの方にご覧いただき、Twitterでのリアクションやご意見も多数頂戴しました。感謝申し上げます。 Twitter経由で拝見した様々な見解、また先の記事で議論できなかったことを補足するため、補論として多少付け足しをします。 教育データの「一元化」? 政府の「教育データ利活用ロードマップ」に対し、多くの方々が違和感を持たれたのは、デジタル庁大臣が「政府が教育データをデジタル化して一元化する」と表明したことのようです。 合わ

        • 教育データ取り扱いのポイント:「教育データ利活用ロードマップ」を踏まえて

          この記事では、教育者や研究者、教育事業者が、教育データを扱う上でのポイントを、先日デジタル庁が公開した「教育データ利活用ロードマップ」を踏まえつつ、国内および海外の法規制、教育現場と教育データの関わりの観点から、私なりの整理を試みます。 問題意識ICT(情報通信技術)を活用した教育が広まることによって、教育の過程で蓄積される様々なデータ(以下「教育データ」)を活用し、これまでになかった形の教育を実現することが期待されています。先日、デジタル庁より、「教育データ利活用ロードマ

        (告知)対談が載った書籍の発売

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        • 教育データ取り扱いのポイント:補論(1)「一元化」と「匿名化」

        • 教育データ取り扱いのポイント:「教育データ利活用ロードマップ」を踏まえて