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【文学フリマ大阪戦利品】眩しくて見えない


noteでお見かけして気になっていた数田朗さんの御本をお迎えしました。

初めに思ったのは、なんと言うか……装丁のセンスがめっちゃ好み。
中身の文字も小さいのに読みやすくて良かったです。


文学とBLと青春と何かって感じの3編がそれぞれ面白かったです。
わたしならR18付けるかな?という内容だったので、濡れ場が普通にあったのにびっくりしたけども(笑)そもそも私のもR18付けるべきかめっちゃ迷ったので(まあそれは私に子供がいるからというのもあるのかもしれない)この程度ならいらないという考えも正しいと思う。

むしろ、著者の数田さんがゲイであるということを加味すると、濡れ場的なものもそれなりに若い子(学生さん)とかが読むにあたってあってもいいのかなと。ともかく濡れ場(こればっかり書いてるな)が文学的だったなというのが一番の感想。

あとほんわかとしたエンディングで、そういうのが好きな私にはハマりました。バッドエンドは好きじゃない。

自分のセクシャリティの中でのラブストーリーを書く場合に、どれだけリアルを詰め込むのかってところには悩まれるんじゃないかと思うのですが、きっといい具合にリアルでファンタジー要素もあり、読み物として嘘じゃない感じが良かったし、生々しさがリアルな割に少なくてそれも洗練されているなと感じました。

また他の作品も読みたい作家さんでした。

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