風呂あがり、格闘す。
久々にガードルなるものを購入した。
メッシュ状で肋骨辺りから膝の上まで引き締めるタイプのものである。
アラフィフ女子なので、色々と思う事あり
ぴしっとした自分の身体がどんな状態なのか見てみたかったという事もあって購入に至ったわけだが、一昨日の夜に長風呂をした後でそれを履くことにした。
九州はもう春真っ盛りで、何なら初夏の風も吹いてそうな気候である。
そんな中長風呂からのぴったりしたランジェリーは、まあまあ大変だろうなと薄っすら思っていた。
これでも昔数十万する補正下着を着用していたこともあるので、
下着には詳しい方だと自負している。
ただ最近手術の後遺症で手がしびれるという現実をすっかり忘れていた私は、ガードルのサポート感にビビっていた。
ふくらはぎでちょうど良く感じるくらいの太さの部分が、自分の太ももに耐えられるのだろうか……
サポート感のわりに薄い生地なのでなんだか心配である。
いや、自分のサイズで買っているのだ。(見栄は張っていない。ちゃんとLサイズを頼んだ)イケるはずだ!
自分を励ましながらガードルに片足突っ込むと、案の定ふくらはぎ(膝小僧の下)で止まる。
痺れる手で伸ばしながら、だましだまし膝小僧の肉を通過。
両太ももの一番下あたりにガードルがとどまっている状態になった。
体は一旦拭いているのだが、汗だくである。
ウエスト部分がクルクルと丸まっているため、それを手を滑り込ませて少しずつほぐしていく。ウエスト上部がお尻の一番高い位置(要は一番私の身体で出っ張っている部分)に到達する。
一番細い部分が、一番太い場所にいるため隙間が……ない。
チマチマと膝小僧の上で折り重なっているガードルを引き上げながら、股の部分で弛まないように片足ずつ力を入れてずり上げる。
自分の体の股の部分とガードルの位置が合ったら、握力の限りを尽くして引き上げる。
よし、上がった。
中に手を突っ込んで尻を引き上げないといけないのだが、もう私にはその余裕はない。
とりあえずウエストにたまった生地を引き上げて、何とか肋骨部分までを覆う事に成功した。
数十分に及ぶ格闘の後、ようやく履くことが出来たガードル。
一回り見た目は細くなることに成功したが、果たしていつ使う時が来るのだろうか?
タイトなドレスを着るときだけの勝負下着になりそうな予感だが
おそらくその日までこのガードルは私の下着入れに
収納されっぱなしになるだろう。
履く機会が無ければ、無駄な買い物になってしまう。困ったものだ。
誰か私にグラミー賞かなにか贈ってくれはしないだろうか。
その暁にはタイトなドレスを着て参戦いたします。北九州の片隅で朗報をお待ちしています。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?