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#創作大賞感想|片手間じゃない文章に嫉妬する「メリー・モナークin大原田」を読んで

文章を書くくせに、小説も書くくせに
感想文は苦手なしげねえさんです。

文才ってどうやったら手に入るんでしょうね。と思います。
私の思う文才の定義は
『興味関心の持てることじゃないものに、興味を抱かせる才能』の事ではないかと思っています。例えば野球の小説を読んだら野球にハマった!みたいなものを文才だと思うのです。

そんな文才の持ち主のとき子さんが、創作大賞に恋愛小説部門でエントリーされました。上梓されてすぐに読めなかったんですが(体調壊してまして)すぐに読まなくて良かったです。これは体調万全に整えて読むものだ!

ここだけのお話ですが、実はとき子さんと恋愛小説って繋がらなかったんですが(ひどい)素晴らしく恋愛小説でした。恋愛と言っても人だけじゃなくて、神様やフラダンスに対する愛も含まれていまして、そこがまた良い!

みんなそれぞれ自分の正しさで生きてきた人たちが、母親のピンチでそれぞれの人生を見直し繋がりなおす。フラッシュモブなんて大反対!と思う派の私でも、最後の踊るシーンでは感動して涙が出ました。
フラッシュモブなんか絶対に嫌だ!お母さんの立場なら恥ずかしくて仕方ない、やめてくれ!と思っていたのにとき子さんにやられましたよ。くそぅ!


とき子さんの文章を読むと、自分が書いてたものがいかに片手間というか、その場しのぎというか、浅いというか……打ちのめされるのを感じます。

――感じますが、いいもんを読ませてくれてありがとうよ!!という気持ちにもなります。
感情が複雑骨折です。

こうなったらあとがきも読んで、さらに世界観に浸ろうと思いますよ。

きっとこの作品を読んだらフラに興味がわくはず。
情熱は無関心を凌駕する作品、読めてよかったです!

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