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【総括】文学フリマ広島6 準備から売上までの反省と今後出たいと思う人向けに舞台裏を公開!

さて、先日からずっと告知していた文学フリマ広島も2月25日に終わりました!(2024年2月25日開催)
来場者数は何と960人 (出店者: 266人・一般来場者: 694人)
前回の記録を塗り替えての盛り上がりを見せてくれましたね。

楽しかったイベントレポは前回の記事でまとめたので、今回は実務的なお話をしたいと思います。きっと、出店したい方には参考になると思うので良ければ最後までお読みいただけると嬉しいです。(前回のレポート記事は下記参照)

そして私にしてはバズった前回の文学フリマ福岡、総括記事です。今回もこの記事に倣って振り返ってみようと思います。4000文字越える記事なので最後に総まとめを入れています。チンタラ読みたくない方は一番下までスクロールされてくださいね。

今回、わたしのブースは入り口からぐっと奥のG-6でした。ジャンルは詩歌(短歌、俳句、川柳、詩などが含まれます)。どこに割り振られるかはジャンルの人数にもよると思うので、毎回ギャンブル要素があります。今回は正直「ハズレ」だと思いました。(個人の感想です)

すげえ奥の方。客来ないよ!と思った。

ブースが決まり次第、上の画像を作成してSNSで宣伝しました。noteもXも名前にイベントとブース名を入れて変更する所からイベントはスタートするのです。

これを入れることにより、わかりやすく探しやすいと言うのが理由です。一般参加していた時も、目当てのサークルがそうしていて分かりやすい!と思っていたので、自分がサークル参加する際は絶対にやろうと思っていました。

また、文学フリマではWEBカタログを事前に公開してくれています。事前公開というのがミソで、私もここを見て目星を付けることが多いので、公開されてからすぐに見られるよう出店が決まり次第準備をしておくことがお勧めです。素晴らしい機能としては、一度出たら次の文学フリマに参加する際は、同じデータを引き継ぐことが出来ます。(エクスポート機能)これは楽なので使わないわけには行かないですよ!

今回は事前準備で新刊の「パンダくんとトラねこさん」を刊行し、グッズとして2種類のポストカードを作りました。

豆本も入れると書籍11種と、ポストカード2種類になります。新刊のパンダくんとトラねこさんに関しては、noteでもアップしていますしウミネコ童話にも(1の方です)収められる為、そんなにたくさんは出ないだろうと、数を刷っていません。その代わり、評判の良かった表紙イラストはポストカードにしてみました。10部出たら良いなと思って20部刷ってます。

左の陳列棚は「コミマのラックん」を使用。これが無いと陳列は無理かも。

ブースを見ると狭いところにぎっしり本があるというイメージだと思います。飾りつけは本の種類の数で決まるので、私はこんな感じが(今のところ)べストだと思っています。
ラックんは後ろがX型になっているので、小さい本は倒れてしまいます。なので100均で購入したボードを切って当てています。毎回並べ方も変わるので、高さを調節しつつボードを貼りつけてます。

手前のポケット部分にはB6~文庫サイズの本が入っています。

簡易キャッシャー代わりの箱の中につり銭、筆記具、ノベルティ(500円以上購入していただいた方に渡すもの)、ポストカードなどが入っています。

台の左側(お客さんから見たら右側)にはお品書きを掲示しているのですが、売り子用にタイトルと数字だけの物も貼っています。売り子用のお品書きに配布したチャートテスト(あなたにお勧めの本が選べるチャート)とリンクさせたアルファベットを振っていたらより分かりやすかったなとちょっと反省しています。
右のラックんの後ろのスペースにはお品書き(ブックカバー)と闘病記の在庫が。飲み物もここに収めています。
出せなかった在庫は机の下のキャリーの中に。左の箱は無料配布本の在庫です。

ブックカバー表面。今回はクラフトではなく色上質を頒布しました。

色上質は赤色が見辛かったです。次からは赤はやめとこう。

ブックカバーお品書き面。

ここでもう一つ反省。
今回無料配布冊子から配っていたんですが、よく考えたらイベントブース番号が入ったこのお品書きカバーを先に配らなければいけなかった!途中で気づいたのでシフトチェンジしましたが、20枚弱余った感じです。売り切った本があるため使いまわせない!残念!
実家に持っていこうかしら。

そして皆さん気になっていると思う、売り上げのお話です。

生々しいリスト(笑)

真ん中が持っていった数字、右端が残数。中央がその差し引き(売上)です。富山の薬売り方式ですね。毎回売れるたびにメモを取ろうと思うんですが、忘れちゃうんで諦めました。こうやって持ち込み数と残数を書くことで結果は分かるので良いかなと。

基本的に持っていった本はリスト化したんですが、夢で逢いましょうは1冊だけだったのでリスト外にメモしてます。ちなみに今回有償頒布分だけで143冊持って行ってました。(無料配布は110冊ほどなので、前回のと今回改めて刷ったのを併せると無料分だけで150冊。ということは頒布、無料配布、見本を合わせた合計300冊越え!

――毎回思うけど多すぎやで。(心の声)

とは言いつつも、購入してくださった方に「足りなかった」とは言いたくない性分なので仕方ないですね。毎回参加するたびにトランクで運んでいるのですが、自宅はエレベーター無しの3階。体鍛えてて良かったわぁ。(文学フリマの後はいつも筋肉痛です)

今回は残部1の「夢で逢いましょう」(処女作)と豆本(12冊)は売り切ることが目標だったので、達成できて良かったです。(豆本に至っては見本まで売れました。見本だから差し上げようと思ったのに、なんと!購入してくださったので、500円以上で差し上げている特典をお渡ししました)
無料配布はブックカバーこそ出遅れて配り損ねたけれど、本は持参した150部全てもらっていただけました!(何なら2時半くらいには無くなった)やったね!

SNSはX(旧Twitter)、Facebook、フォロワーさん多くないけどもX(600名くらい?)ですが、見て頂けて気にかけていただいたようで良かったです。宣伝大事!

Xは基本的に閲覧か、イベント前の情報収集と宣伝に使っているためその辺ブレがありません。もっとフォロワーさんの数とか気にかけた方が良いのかもしれませんけど、フォローしているからと言って買うわけじゃない。自分だってそうだし、と思っています。あくまでも情報収集と割り切っているのでストレスはたまりません!(大事)
創作活動していて一番無駄だと思うのは、SNSで凹むこと。上手く使いこなしていきましょう!Xで2000くらいアカウントがあってもオリジナルの本は売れないと聞きます。なので、その辺はビラ配りのような気持ちでポストしております。割り切り大切!(二回目)
私がXでリポストするときは、自分のメモの為です。弱小アカウントなので期待は出来ませんがついでに拡散出来たら良いなくらいの気持ちを込めてます。
イベント前の投稿はフォロワーさんが少なくても割と見てもらえる気がするので、やると得する気が。

そんなこんなで事前にちょいちょいと出来るだけのことをやった結果としては無料配布の本を90部ほど配布し、うち30人くらいは購入していただけました。
売上冊数は45冊。(ピッタリ15000円でした)

ちなみに前回福岡では44冊だったので(内訳はだいぶ変わりますけど。前回たくさん出たのははお高めの句集、今回は100円の豆本ですし)知らない人ばかりの中では健闘した!と思います。

ブースの位置には恵まれなかったと思いますし(実際奥まで来ずに帰ったという意見を聞いたので)、ブックカバーも早く配っておけばよかったというのもありますが、それでもこれだけ頒布出来たのは頑張って準備したのと、noteやXを見て来てくださった方々のおかげだと重々承知しています。

本当にありがとうございました!おかげで楽しくイベントを終えることが出来ました。

まとめ
<事前準備>
1,申し込んだ直後からWEBカタログを整備した。
 WEBカタログが公開されるタイミングがいつか分からないため、すぐに見られるようにした準備をしておくと便利です。
2,ブースが決まったら画像を作成し、SNSで公開した。
 わかりやすいし、イベントに出るってすぐに分かるのでお勧めです。
3,SNSの名前にブース番号を入れた
 上記に同じ。
4,週一くらいのペースで文学フリマ出店のお知らせをした
 くらい、なのであくまでも適当に思いついたときに無理なく宣伝。それくらいが気楽だなと思って。楽しむためにやってることが苦しくなるのなら、それは見ている人にも伝わると思うんですよね。
5,無料配布ブックカバーを作った
 
片面ブックカバー、片面はお品書きという両面印刷のペーパーを作りました。珍しいし、アイデアで人目を惹くことが出来ました。
6,無料配布冊子を文庫サイズで作った
 文学フリマは本好きが多いので、きちんと本の形にしてるともらってくれる確率が高いように思います。ちゃんと「無料です」と先に言ってから
「よろしければ差し上げています」と声掛けしました。
前に差し出されたから受けとったら、試し読みの冊子で「騙された」と思って腹が立ったことがあったので(大阪出店時)自分はそういう事はやらない。分かりやすくする!と思ったから声掛けを工夫しました。

<当日やれたこと>
無料配布冊子を積極的に配る
ブックカバーを配る
当たり前だけど無理強いはしない
無料配布をもらってくれる人にお礼を言う

<反省>
1,イベントとブースの名前を入れたお品書きは先に配るべきだった
 お品書きを気にしてくれた人に無料配布冊子を渡したのですが、転用の効かない配布物だったので、先にこちらから配って冊子は食いついた人に渡せばよかったと思いました。一番の失敗!
2,闘病記を立てるブックスタンドを忘れた
 これもやっちまいました。落ちて見苦しかった!
3,見本冊子が行方不明になってたが後に出てきた
 
いつも出店時は悠長に構えているように見えて慌てています。深呼吸して慌てずに探そうと思いました。
4,家族に店番を頼むためのマニュアルを作っとけば良かった
 簡易的なマニュアルは誰に任せる時にも必要だなと痛感。私がいない間に売れた時にノベルティ渡しそびれてしまいました。広島で「紙上最高の恋」を購入いただいた男性の方、申し訳ございません。(夫が売ってくれた)
5,割と福岡から来た人が多くてめんべいがかぶった
 せめて味をプレーンではなく変わり種にすれば良かった。次回は違う味にします。めんべいに罪はない。
6,分かりやすく目立つ格好をと思ってスーツにネクタイで参戦したのだけど、ちょっとトンチキな格好だったなと反省。
 
美しいモノを売るのだから、美しい格好をすればよかった。

<良かったこと>
・おみやげを持っていっことでコミュニケーションがとれる
・お手紙喜んでもらえた
・豆本が完売(見本まで売れました!ありがとうございます。)
・事前に宣伝してたお陰で残部1の本も完売した
・ポップを書き換えた
(黒地にすることで統一性が生まれてゴチャつきやすいブースが洗練された)
・チャートテストは分かりやすいし私がいなくても売りやすい
(用意して良かった)
・無名で知り合いもほとんどいないのに、noteつながりの方や会社の先輩が来てくれて購入してもらえた。
(福岡と変わらない部数が出た)

色々書きましたが、総合してアイデアをブースに生かすことが出来たし、用意したものが喜んでもらえたし、売りたいものも売れたし、まんべんなく本が出たしで、とても楽しい文学フリマでした。

物を書く人ならきっと本を作ってみたい!とは一度は思ったんじゃないかと思います。是非本を作って、読者さんとじかに触れあえる機会を作って欲しいなと思うのです。
そんな方にこのレポート記事が参考になれば幸いです。

これを読んでくださっているあなたと、いつかまたどこかの文学フリマでお会いできるのを楽しみにしております♪

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