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歌詞を聞き取ってみよう!4 Piano Man / Billy Joel

今日ご紹介するのは、もうみなさんよくご存知のビリー・ジョエルのPiano Manです。ピアノを弾く私にとっては永遠の名曲。この曲を聴くだけで、そこがバーに早代わりしてしまいます。もちろん、飲む方じゃなくて、弾く方ね。

アメリカで仕事していた時に、一度だけ彼のコンサートに行く機会がありました。最後のアンコール曲、首にはハーモニカが。もう会場のみんなは次に来るものがわかってました。そして総立ちで合唱。僕は?もう泣きながら歌ってましたよ。

バーにはいろんな人が集まり、さまざまな人生が交錯します。酔っ払ったり、口説いたり、音楽に浸ったり、笑ったり、泣いたり、怒ったり・・・。この曲を聴くと、そんな光景が目に浮かびませんか?バーでピアノを弾くピアノマンはどんな気分ですって?それはもう、決まってますよ。ステージの上のスター、そしてバーはコンサートホール。ピアノの音とともにカーニバルのようにくるくる回って・・・この曲は三拍子だから、よく回れますよ。なんか、ピアノ弾きたくなってきた。

せっかくだから一部和訳してみると・・

There's an old man sitting next to me
Makin' love to his tonic and gin

年配の方がとなりに座って
お気に入りのジントニックをすすっている

ここは「おじいちゃんが横にすわってお気に入りのジントニック」なんて軽く訳した方がいいかもしれません。

He says, son, can you play me a melody?
I'm not really sure how it goes
But it's sad and it's sweet and I knew it complete
When I wore a younger man's clothes

一曲弾いてくれるかい?どんなメロディだったかな
悲しくて甘い歌さ、流行の服を着てたころには憶えていたんだが

Sing us a song, you're the piano man
Sing us a song tonight
Well, we're all in the mood for a melody
And you've got us feelin' alright

俺たちのために歌ってくれよ、ピアノマン
今夜、一曲歌ってくれよ
今日は歌を聴きたい、そんな気分なんだ
だから、いい気分にさせてくれよ

Yes, they're sharing a drink they call loneliness
But it's better than drinking alone

そう、みんな孤独って酒を分け合っているのさ
それでも一人で飲むよりはずっといい
Piano manの中でこの歌詞がいちばんお気に入りです。

It's a pretty good crowd for a Saturday
And the manager gives me a smile
Cause he knows that it's me they've been comin' to see
To forget about life for a while

土曜日にしては混んでるし、マネージャーもにっこり
彼はわかってる、みんな俺のピアノを聴きに来てるってのをね
しばらくの間だけすべてを忘れたいのさ

ひとつだけわからない英語がありました。
Now Paul is a real estate novelist・・・・・
real estateは不動産ですが、小説家って?
ちょっと調べてみたら、ビリー・ジョエルが直接答えているのを見つけました。これは「造語」であるとのこと。「本当は小説家になれるはずなんだけど」と、夢を見ながら不動産の仕事をしている人がいて、そのことをこう表現したのだそうです。うんざりしながら、生活のために不動産関係の書類ばっかり書いてる・・・そんな「小説家」であるという意味が込められているようです。

さあ、みなさん、じっくりお聴きください

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