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#T細胞
イスラエルにおけるコミナティ4回接種の効果について NEJMの論文から
ファイザーのmRNAワクチン、コミナティの4回接種の効果についての論文です。以下、結果だけを要約してわかりやすく書きました。
感染予防効果は短期間で減弱
・4回接種後4週間の時点で、感染率は3回投与群の1/2 (171 cases per 100,000 person-days vs 340 cases per 100,000 person-days)
・その後は6~8週と経過するにつれ、3回
オミクロン株に対するT細胞応答 ー 抗CD20モノクローナル抗体で治療中の多発性硬化症患者での研究 ー
今日はこの論文をご紹介します。少し免疫について復習したあと、論文の解説をいたします。この論文から得られるいちばん重要なメッセージは、抗体が作られない状況でも、ワクチンによって新型コロナウイルスと戦うT細胞ができるということです。しかも、抗体より長続きするようです。
抗体が減少すると?
ワクチンによって作られた中和抗体が血液中にたくさんあると、侵入してきたウイルスが抗体により排除されるため感
新型コロナウイルスとT細胞
今日はコロナウイルスに対する免疫の少しいい話。抗体は下がっても、新型コロナウイルスをやっつけるT細胞はしっかり反応しているよという内容です。2つの論文を紹介します。少し専門的な内容ですので難しいところがあってもご容赦を。
メディアではウイルス中和抗体ばかりが取り上げられますが、免疫はそれだけではありません。テレビなどで解説する専門家が「抗体が減るから免疫が低下する」という言い方をすることがあ