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浮世絵EDO-LIFE 『荷宝蔵壁のむだ書き』 歌川 国芳

こんばんは。

今日は、ちょっと趣向を変えてみます‼︎

私の大好きなNHKの【浮世絵EDO-LIFE】という番組から、学んだことをアウトプットします‼︎


こちらが、

今回の主役。

歌川 国芳の『荷宝蔵壁のむだ書き』です。


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うさかめ美術部(https://usakameart.syuzyu.com/ukiyoe-edolife-kuniyoshi/)


そうです。

これ、一応、れっきとした浮世絵なんです、、、笑

自分でも、描けるかもしれないって思いますよね💦


ちなみに、普段の国芳の作品はこちら。

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日本美意識本舗byアオキシロウ(http://vintage-sketch.net/kuniyoshi/)


ご存知の方もいるかと思います。

国芳の有名作品の一つ。

『相馬の古内裏(そうまのふるだいり)』

とっても見事な浮世絵ですよね👏🏻✨


じゃあ、なぜ国芳はこの絵を描いたのか⁇


それは、、、

『天保の改革で美人画に規制がかかったから』です。

*天保の改革とは、江戸時代後期に水野忠邦が進めた『世の中を引き締めようとしてぜいたくを厳しく取り締まった改革。』


他の浮世絵師でいうと、

喜多川歌麿の美人画も、規制対象となっていました。

(歌麿は規制をうまく利用して独自の画法を生み出すのですが、それはまた今度、、、。)


つまり、

国芳は"規制をかいくぐるため"にこの落書きを描いたわけです。

しかし、他にも理由があると言われています。

国芳は、"自分の好き勝手に描きたかった"という見方もあります。

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とらつぐみのつぶやき(http://blog.livedoor.jp/toratugumitwitter/archives/34890067.html)


いつも歌舞伎俳優たち、すなわち時のスターたちのブロマイドを主に描いていた、国芳。

ブロマイドは、カッコよく描かなければなりません。


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歌川国芳『阿部安近祈 玉藻前』ヤフオク!(https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/b421611664)


でも、落書きなら自分の好きなように描けます。


ちなみに、

この絵の真ん中に『大でき』と書かれていますよね。

『大でき』=よくできました💮

という意味だそうです。

『自分の落書きを褒めているように見える』と番組で紹介されていました。

たしかに、そう言われれば面白いですよね😊


私もこの作品は、

国芳が面白半分で描いたものなのかなと思いました。

この絵を見ていると、国芳もこの絵を笑いながら描いていたんじゃないかなと思わずにはいられません。


また、この落書きを現代の人たちが読み解くには当時の歴史や歌舞伎に関する知識が必要です。

こういった絵画を入り口に歴史の勉強をしている身としては、多くの人に同じ経験をして欲しいなと思います。


この落書きの中に描かれている人物たちは、

実際に存在した"俳優さん"や"歌舞伎のお話の登場人物たち"です。


ぜひ、ご興味のある方は調べてみてください‼︎



【参考】

・浮世絵EDOーLIFE『落書き?名作?衝撃の一枚!国芳“荷宝蔵壁のむだ書き”』

・NHK DJ日本史『 「天保の改革」の水野忠邦 力ずくで権力の頂点へ 』





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