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【高島プラン】2021年10月8日(金)参加者レポート⑤

はじめに

2年前に永住権を取得したのを機に一次産業(農林)や地方での暮らしを考えるようになりました。昔、京都市(烏丸十条あたり)に5年間住んでいたので、大津市や比叡山坂本あたりに何回か遊びに行ったことはあり、琵琶湖や滋賀県の自然の美しさを知っていました。

「しがワークステイ」に参加させていただいたのは、近畿地域で自分にとって「地方移住」の候補地になるかならないか、判断材料を入手するためでした。湖北は20年前に大学サークルの合宿キャンプで一度マキノに行ったっきりで、正直どんなところか全く知らないので、こういう企画を通してそこで働き、暮らすとはどんなイメージなのか、現地に行った方が早いと思いました。


1社目

高島市森林組合1 (1)


訪問前から林業について情報収集していたこともあり、業界や職種について少し理解はありました。林業はかなり特殊な業界で、業界にいる人たちにとっての当たり前が、一般企業しか知らない人にとっては「えっ」となることも多く、その辺は短い時間であまり伝わらなかったのかなという部分はあります。一方、林業に対する偏った(自然環境保全目的で、3Kなど)イメージは少し正されたような気がします。現段階での林業はまだ木の活用方法や市場の多様性が乏しく木を大量に燃やす(バイオマス)か、安い単価で大量に切って市場に出すかのパターンが多いです。山や森全体のビジョンという観点ではなく、木を商品のパーツとして植林してさばいていく感覚もまだ多いです。でも、説明してくださった方々は「山は毎日が変わり、常に新しい学び」と「日が沈むと作業できないので、必然的に自然のリズムに沿った労働時間となる」とおっしゃったところは林業の魅力であり、素敵だと思いました。

2社目

安曇川電子工業1 (1)

実際の商品(OEMも含め)を触らせていただきながら、話を伺えたのはとても良かったです。一つの電気製品にこんなにも色んな工場が関わっていることに改めて驚きました。また、説明してくださった経営企画室の女性社員がUターンで外との違いやプラスマイナスなどのリアルを非常にわかりやすい話を聞かせていただけました。しかし、その女性一人以外の話は聞けないのが少し残念です(通る途中にデスクで仕事されている中堅クラスの男性の方やパートでヘルパーに入られた中高年の女性の方々もいらして、それぞれも一言や二言のお話を聞けたらより会社全体のイメージがわかるような気がしました)。

コミュニティスペース

画像3

平地が多く地平線が遠く見れるのは私にとって魅力的な風景でした。コミュニティスペース自体はそれほど特殊なところはないのですが、それよりもそれを設立した背景のストーリーや運営されているご本人の話は面白かったです。その方は結婚してパートナーについてこられたので本来その方にとっては縁もゆかりもない地域でした。その方の「移住体験」は良かったです。

最後に

車二台に分けて移動したりして、最後のコミュニティスペースで移住経験者との会談セッションも特に設けられていないので、高島エリアの移住経験者との話はそこまでできませんでした。移住経験者の話はもちろん聞きたいですが、実は同じく移住を検討したり考え始めたりする方々との話や交流の方がすごく大事なような気がします。自分と同じように悩み、躊躇したり、色んな要素や異なる条件を抱えた中で、タイムリミット(をどう決めるのか)まで決断できるようにするには、どのような内面と対外的な会話や整理を経ていくのか、などですね。聞いてホッとしたりすることは多いのではないかと思われます。


とても現実味を帯びて移住希望者にとって判断材料になるしっかりした内容だったのではと思います。都会しか知らない方には今まで知らない業界もあるのでしょう。リアルでいいです。

高島市森林組合2 (3)


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