相乗効果のエネルギーを活用することができるのが、本物のヒーロー
世の中のほとんどの人は、自分のパフォーマンスを向上させることだけで頭がいっぱいだ。
でもそれは、自分のパフォーマンスが、己の能力の向上によってのみ上がるという間違った前提から来ている。
階段は自分の足で登るしかない。
そう信じて疑わない。
実はこれほど非効率的なことはない。
自らの力だけで成し遂げられることは限られている。
このことに早く気づくことが重要。
ここでちょっと面白い認識を紹介したい。
それは、他者のステップアップのために、下でもがいてる人を今自分がいる段階に引っ張り上げてあげたり、上で留まってる人を押し上げてあげたりすると、上昇気流みたいなものが発生して、自分自身も押し上げられる。というもの。
ひとことで言えば相乗効果。
イメージとしては、噴水のような感じ。
水の一粒一粒が繋がって、連動することで大きな流れになる。
永遠に続く、学びと成長の階段には、自分独りきりで立っているわけじゃなくて、多くの人がひしめき合っている。
そういう状態で、複雑に絡み合った関係性の中に自分がいる。
ここをみんな誤解してしまう。
だから、自分ひとりだけで上に行こうとしても、そんなスペースはなくて、頭打ちになってしまう。
そんな、しがらみにまみれた状態をもどかしいと思ってイライラしたり、誰かを押しのけて進もうとしても、しっぺ返しを食らうだけ。
そんなことよりも、その連動性を逆に活用することを意識した方がいい。
・引っ張り上げることで、押し上げられる。
・押し上げることで、引っ張り上げられる。
このエネルギーを意識して、活用することができるようになると、自分自身の成長も加速していく。
自分が停滞状態に陥った時、誰かが背中を押してくれたり、支えになってくれたりもする。
喜びも苦しみも独り占めし続ける限り、あなたのものでしかない。
でもそれをシェアすることで、喜びは倍増し、苦しみは半減する。
そして何よりも重要なのは、そのどちらも、絆を育むためには欠かせないものだということ。
世の中のあらゆることは、複雑に絡み合って繋がっている。
これは逃れようのない真理だと思う。
独りきりで世界に立ち向かっている、孤独なヒーローになったって、その達成感を誰とも分かち合えないなら、こんなに苦しいことはない。
試練の時を共に耐え忍び、祝杯を共に挙げられる仲間の存在こそが、あなたの人生を豊かにする。
相乗効果のエネルギーを、人間関係や自他の成長に応用することで、豊かさは広がっていく。
その中心にいる人が、本物のヒーローなんだと思う。
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