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酒場店主の咆哮〜感染防止対策認証から千葉県と比較してわかったこと。


また暑さが戻るが、快晴が少しずつ日常を手繰り寄せる感がある。

10月1日、全国で緊急事態宣言が全面解除となった。その後は、各知事の権限で、独自の動きが見られるようになる。兵庫県は一律で大阪同様21時(酒類提供20時半)までとし、店舗規模や業態区別は問わない状況である。

報道にあるように千葉県が独自にまず「確認店」を設け、 その後に厳しい審査を経て初めて認証店への順を踏み、24時間酒類提供できるようにした。事実上通常営業を一部店舗に認め、現在44店舗が大手を振って営業できている。千葉のケースの「認証」店とはまさにお墨付きで、行政が民間業者委託してわざわざ見回りチェックに行かなくても、認証欲しさ=早く通常営業したいという店舗になれば、自発的に取得行動に移すという好循環を生んだ。

要するに今の兵庫県は認証に決定的な効力がない。仮に「協力金」バブルのように休んでいる方が楽だという店主がいるとすれば、「もうアナタの店には協力金は出しません、営業したいのなら認証(本当の意味での)をちゃんと受けなさい」でいいのだ。助成や協力金とは「『継続』し、来訪者を迎え入れる開業にさらに店を整備し還元するために使う」ものなのである。

気になったので千葉県と兵庫県を比較してみた。

兵庫県の言うところの「範囲が広過ぎてまだ回れていない」とか「店舗数が多い」とかそういう部分は、確かに千葉県5200k㎡、兵庫県は8400k㎡なので広範囲に渡るが、そのための人員は在るはずなので理由にはならない。

営業許可証登録店舗数県下26,000超ほどでほぼ似ている環境。飲食店への緩和策が積極的に行われている山梨県、福井県、鳥取県、和歌山県などは多くても5000件規模だからできる、なんていう理屈をがなり立てていた有識者は、千葉の例をしっかり認識して欲しいものである。やればできるのだ。

余談だが、ゴルフ場の数は北海道がずば抜けていて、全国2位と3位を争うのが千葉と兵庫の両県である。ゆえに山を切り開き、辺鄙な場所が多い点は同じで、おそらく飲食店舗も繁華街集中地域があるはずだろうから大差ない。(ちなみにおおよその人口は千葉627万兵庫547万と千葉が多い)

なのに相変わらず認証店へのチェックは兵庫「10」に対し、千葉県はおよそ「70」項目。兵庫県にない目新しいところでは、湿度基準必要換気量の設定エレベーターがある場合は乗員制限飲食物の提供規定などの審査も厳しく、従業員ユニフォームの洗濯頻度までをも問う。優良認証店は非常にわかりやすく、行く側も受け入れる側にも安心の場所になっている。

感染症対策に向けての補助金も30万円とあり積極的に動き易い。兵庫県にも10万円と設定があるが、県発信の同じサイトフォーマットではないので補助金サイトを見つけるのが非常にわかりにくいまま見過ごす場合も多い。

兵庫県(まずは神戸市だけでも)は千葉を参考に独自でできる施策をと切に願う。深夜から朝までの店と元々23時までの店とは客層や業態は違うはずだし、酒しか提供しない店が営業時間を前倒しして開けたり、普段やらないこと(料理やテイクアウトなど)をやることで見えないストレスは募る。

比較して判った共通点。両県共に新知事で同い年の43歳関西出身。千葉県知事熊谷氏は神戸で過ごす高校時代、須磨区で震災に遭った。兵庫県斎藤知事は須磨区出身である。次は新知事、兵庫県の見せ場ではないのか。

早い決断による柔軟性と、厳しい審査による効力(世間も来訪者も納得)のあるお墨付き。予定調和や一律でもない、優先順位を臨機応変に察知し推し進めることのできる地方公共団体、そんな兵庫県に期待したい。

待つのではなく、自ら正しい認証を堂々勝ち取る飲食店を増やす。

それこそが健全な経済循環のマチとなり、正しい人の流れを作る。

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