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コロナ禍に想う兵庫県下の飲食店現状〜あるメールへの返信


お盆に差し掛かろうとしている8月11日水曜日、久々に夏らしい夕立が降った。天候に左右されず、未だ休業中の志賀でございます。もう何度も同じことを言っているが、再開のその時に備え、店と自分自身を磨き、以前より精度を落とさずさらにいい環境を整えるための日々である。

兵庫県の新型コロナ対策適正店認証制度」というものをご存知だろうか?

新型コロナ対策適正店認証制度について
1 趣旨
新型コロナウイルス感染症対策を実施している飲食店等を県が実地確認の上、認証し公表することで、感染に対する県民の不安感を解消するとともに、県内の飲食店等での感染拡大予防対策の推進を図ります。
2 対象
兵庫県内にある客席を設ける飲食店及び喫茶店
※テイクアウトのみの営業形態は対象外です。
3 新型コロナ対策適正店認証ステッカーの交付
認証ステッカーの交付を希望する店舗からの感染防止対策取組状況を含む交付申請書に基づき、実地確認の上、認証ステッカーを交付します。

民間委託の見回り隊による「コロナ対策項目取組状況8つのチェックポイント」があり、それらすべて○となったチェックシートを元に、認定ステッカーを交付するものである。ただ、弊店はわかりにくい場所で、休業要請(酒類提供ができない時期)も重なったので、見回り隊が辿り着かず、そうした店は認証交付申請を別途必要となる。6月27日、僕は電子申請をした。

すぐに到達通知と番号が届く。日程調整の上、現地立入り調査を待つことになるが、一向に気配がないので7月中旬コールセンターに電話。「ちょうど今日訪ねる日になっている」とホンマか?な返答で店に出向いたが無駄に終わる。前述のようにわかりにくい店であり、入れ違いだったかも知れないが、不在連絡票もなく電話のひとつもない。7月の時短要請中にまた来るかもと待っていたが、ほどなく8月末までのまん延防止等重点措置となる。

はたして、認証ステッカーの効力(安心の入店に繋がる?)のほどは不確かだが、「店側の都合でする」対策項目チェックリストはダウンロードし用意していても、事実上の休業要請となっている僕不在の酒場に見回りなど意味がなく、仕方なくまた今日11日、コールセンターに電話を掛けた。

「本日、訪ねる日になっています。これから店にはいらっしゃいますか?」
これは何とも腹立たしかった。県下およそ24,000店を回る大変さは理解できる。おそらくはリストに上がっているのだろうが、こんな受け身の一方的な見回りなど意味をなさない。結果、日程を決め、申請に登録した店の番号以外に携帯電話の番号を知らせ、その日を待つことにした。

これが現状。無論、コールセンターの方や見回りの方々は目の前の対応にしっかり向き合っているのだとは思う。しかし、まん延防止も緊急事態宣言も、言葉の効き目もその違いもわからなくなっている。このままでは、もう耐えられないから要請は無視、下手すりゃ反乱だって起きそうなマチだ。

僕が今思うこと。昨日送った一通の返信。

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知事が変わり、このタイミングで何か新しい施策には期待したいところです。これまでの「調査チーム」の意味がなさなかったとご理解いただいていると思われるので、新しい「指導チーム」には、お墨付き(施設個別の認定)としっかりとした言葉を持っていただきたいものです。

ただ、山梨や福井のような細かなチェック項目まで策定できているのかが気になるところです。そして、やはり委託業者の調査チームと、職員による指導チームだけでは、街の人々の反発(あくまで受動的であり一方的に行われているのではないか)が、どこか置き去りにされている感もあるという不満として噴出する可能性もありそうです。

京都では7月末に、京都老舗店オーナーらでつくる「安心の食プロジェクト認証制度準備委員会」 が発足されました。(府の補助金500万円利用)

これらを新しい知事がもしご存知ならば、先日にもお話ししたように、兵庫オリジナルの組織がマチの飲食店にあることで、行政との相互連携が取れるのではないかと思います。京都や大阪に倣うことばかりではなく、あくまで「兵庫県のマチを想った」オリジナルが必要ですね。

また、そんな意義ある話をどこかでできればと切望します。

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安全、安心の基準は、他を頼る認証だけでなく、店に立つ者の姿勢である。

いつまでも文句を言わず、それは人任せでもいけない。



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