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【本レビュー】暇と退屈の倫理学 國分功一郎

こんにちは、シフクです。
アクセサリーブランド、Faciata(ファシアータ)を運営しながらフリーランスでアパレルブランドをお手伝いしています!


きっかけ

いつも本屋に行くと平積みされている一冊。ハードカバー時から何度も見かけてきたが、ここにきて哲学や思想に興味を持ち始めたので購入して見ました。

現代人は色々と便利になり、ヒマが増えつつある。けどそこと倫理学ってどう繋がっていくかがどうしても自分の頭では考えられない、その思考的アプローチを知りたく手にとって見ました。


暇はステータスシンボル(P123)

昔、暇を持て余している人たちは、貴族たちのみであったそう。なので文化に精通することができた、暇を有意義に使っていたのです(当時はそうであったかは坂ではなく結果的にだが)

ただ産業革命以後、働いてお金を稼いでブルジョワになった人たちは言うなれば「成金」なので、小さい時から暇というものを経験していないので、実際暇になることを恐れて何か代替するものを取り入れて時間を潰すのだそう。

これって、普通の人は暇というものに耐えられないということなのかと。

確かにボクも毎日生活していて思うのは、スケジュールをぴっちり入れすぎてしまう。暇が耐えられないのか、と言われるとそうではないと今までは思っていた。ただやりたいことがたくさんあるから時間が足りないだけ、と思っていた。

しかしそれは歴史から見ると違っていて、暇を享受することができないからわざと余暇を潰す何かをしているらしい。

これは全く自分の考えには無かったことで驚きでした。

確かに暇を潰す時って、何かネットフリックスで面白そうな作品ないかなとついつい探してします。おそらく暇というのが怖いのだろう。

原始時代だったら、外で生活していていつどこで襲われるかわからない危機感があったので、常に緊張感もあり暇ということは感じなかった、概念すらなかったのかも。

と考えると、暇を暇として暮らせる人はマジで新人類かなとも思いました。(おそらくみな一生暇は耐えられないので現代人ではいないとおもう)

再びパーティーについて(P399)

パーティーを楽しむことができないのは、その場にある食事やお酒、音楽までもを楽しむことができていない。気分転換を享受できず、人間であることを楽しむことが欠如してしまっている、ということ。

人間は気晴らしと退屈の間を行ったり来たりして生きていて、退屈しないよう気晴らしをしてきた。それが気晴らしが消費にすり替えられてしまって浪費家から消費者にすり替わってしまうのである。

なんか読んでて難しいかったのだが、ボク的に考えると、浪費は自分が意志的に吸収しようと思い、望んで使ってり手に入れたりするもの、なので自分のプラスになるが限界はある。

しかし消費はいわばゲームのようなもの。終わりが見えない。一生無限ループで進んでいく。しかしそこに意味を求めるが意味は決して発生しないのだ。

なので浪費は自分のためになることで消費は自分の糧にならないこととなる。

人は知らないうちに消費ばかりしてしまっている、SNS見たり、駄読してしまったり、酒飲みすぎて2日酔いしたしまったり。消費に誘い込もうとする誘惑が現代にはとても多い。

ぼくは少しでも意味があるように、本を読んだらこのようにnoteに書き起こすようにしている、なぜなら本の読んだ内容なんて一瞬で忘れてしまうから。
自分の言葉で書き留めていくことで深く記憶に入っていく。

こんな感じで生活の消費というのを少しでも減らして生きないなあと。


退屈とどう付き合っていくか

これは自分自身に取っての課題となり、それぞれどう捉えて対処していくのかはそれぞれ違うし、正解はないのかなと思う。

さっきも書いたのだけど、浪費をしていくと限界があるので退屈(飽きる)してしまう。そうすると気晴らしが必要になる(気分転換)

その時になにをするかに消費か浪費、消費の度合いが変わってくるのだろう。

ただの消費にならないように、少しでも浪費に関わる何かを気晴らしに持っておくことがいいかもと。

けど、気晴らしに浪費と同じことしても気晴らしにならないし、かといって的外れ的なことをやると消費(無駄なこと)になってしまう。

そのバランスを自分の中でどう保つのか、これは一生の課題な気がする。


まとめ

時間ぎれになってしまい、5~7章のおそらく肝の部分が抜け落ちてしまった。しかし暇や退屈に対しても一定の倫理学が存在していることはなんとなく理解できたと思います。

ちなみに倫理学とは、主に倫理(道徳)のルールの体系について探究 する学問、らしいです。

倫理は存在しても、そこに絶対のルールが存在しているわけではないこともわかったので、先人の研究を勉強しつつ、自分なりに解釈して役立てていきたいと思った。


最後に告知

です。
ぼくが運営しているアクセサリーブランドのWEBサイトはこちらです。


ここまで読んでいただきありがとうございました。


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