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NVIDIA ChatRTX に脆弱性、アップデートをリリース

こちらのnoteは、セキュリティ専門家松野によるニュース解説ラジオ「今日の10分セキュリティラジオ」の放送内容を一部抜粋しご紹介します

・今回の解説ニュース
・AIチャットボット利用時の注意点
・AIチャットボットのセキュリティリスク

今回の解説ニュース

今回の脆弱性は、NVIDIA ChatRTXに複数の脆弱性が存在するというものです。影響を受けるシステムは、NVIDIA ChatRTX for Windows 0.2.1以前のすべてのバージョンです。影響として、ユーザーが実行フローを変更するためにユーザー入力を送信したり、異なるプロセス間のプロセス間通信を悪用したりすることで、不適切な権限管理の問題を引き起こし、情報漏えい、特権の昇格、データの改ざんにつながる可能性があるということです。深刻度を表すCVSSv3の基本値は7.5で、2番目に高い「重要」とされています。脆弱性の詳細は、本脆弱性に割り当てられたCVE番号「CVE-2024-0096」「CVE-2024-0097」で検索してみてください。

AIチャットボット利用時の注意点
AIチャットボットを利用する際は、情報漏洩や不正アクセスに対する、一般的なセキュリティ対策に加え、AIの学習データに注意することが必要です。

まず、チャットボットでは、利用者から住所や氏名、メールアドレスなどの個人情報を入力してもらう場合があります。これらの個人情報が漏洩した場合、利用者にとって重大な被害につながる可能性があるので、一般的なセキュリティ対策はもれなく実施することが必要です。

具体的には、チャットボットとの通信は、常に暗号化されていることを確認して、盗聴の被害から利用者を守りましょう。また、今回のような公表された脆弱性だけでなく、チャットボットシステムを定期的に診断することで、脆弱性が放置されて悪用されることを未然に防ぎます。

その他のトピック

AIチャットボットのセキュリティリスク
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