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2019年度の情報セキュリティ市場は1兆1,201億円、2021年予測は1兆2,127億円に

こちらのnoteは、セキュリティ専門家松野によるニュース解説ラジオ「今日の10分セキュリティラジオ」7月7日の放送内容を一部抜粋しご紹介します

今回のトピック!
・ニュース解説
・マネージド・運用サービスが大きな伸び率を示すと予測されていることについての懸念

今回の解説ニュース

国内の情報セキュリティ市場について、引き続き堅調な伸びを示すと予測されています。市場の伸びから考えられる、今後必要されるセキュリティ対策について説明します。

同調査では、セキュリティ市場をツールとサービスに分けており、ツール市場は2019年度の6,592億円から2021年度は6,956億円に、サービス市場は4,609億円から5,171億円になると予測されています。両者を比較すると、サービス市場の伸び率が高いこととがわかります。

各分野の内訳として、ツール市場で最も伸び率が高いのはエンドポイント保護管理製品で、2019年度の1,684億円から2021年度は1,919億円になると予測されています。また、サービス市場で最も伸び率が高いのはマネージド・運用サービスで、2019年度の2,000億円から2021年度は2319億円になると予測されています。

セキュリティ市場の伸び率を見ていくことは、今後どのような分野のセキュリティ対策が必要とされるかの目安となり、ひいては今後どのようなセキュリティの脅威が考えられているかの参考となりますので、セキュリティベンダーだけではなく、セキュリティ対策に携わるすべての組織が注目しています。

マネージド・運用サービスが大きな伸び率を示す

マネージド・運用サービスが大きな伸び率を示すと予測されていることについて、情報セキュリティの人材不足が引き続き懸念されていることが考えられます。情報セキュリティ人材の現状と、各組織が取り組むことができる対策ついて説明します。

情報セキュリティの人材不足を前提として各組織が取り組むことができる対策として、セキュリティ対策における属人性の排除が必要です。組織にとって人材育成が人材不足の対策となるためには、その人材が成長することと、組織に所属し続けることが前提となります。いずれの前提も極めて不確定である以上、まずは属人性を排除する方法について検討すべきです。これは、すべての組織にとって共通の選択肢です。

属人性を排除しつつ品質を高いレベルで安定化させるためには、情報セキュリティの標準化や仕組化が必要です。標準化と仕組化についての説明はとても長い時間がかかりますので、我々の事例をご紹介します。創業以来、セキュリティ業界に先駆けて情報セキュリティの標準化や仕組化に取り組んできましたので、皆さんも人材不足でお悩みであれば、ご参考にしていただければ幸いです。

■サイバーセキュリティ技術者の「職人技」どこまで標準化できるか
 セキュリティ診断事業のこうした特徴や課題は、熟練職人が支えていた時代の金型製造やソフトウェアテストの業界とよく似ている。

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記 にしもと