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重い、高い、検索も使いにくいメールを企業の 6 割が使う理由

こちらのnoteは、セキュリティ専門家松野によるニュース解説ラジオ「今日の10分セキュリティラジオ」の放送内容を一部抜粋しご紹介します

・今回の解説ニュース
・企業規模が大きいほど、クラウドのメール環境が選ばれる傾向に
・セキュリティの設定漏れに注意

今回の解説ニュース

メール環境の不満などについて、調査結果が発表されています。今回は、メール環境を選定する際に、セキュリティの観点で気を付けるべきポイントについて説明します。

今回の調査は、全国の従業員300名以上の企業に勤務する合計1,035名を対象に行った、メールセキュリティへの取り組みに関するアンケートの結果をまとめたものです。メール環境については、システム担当者のみを対象に勤務先のメール環境について尋ねたところ、クラウドが79.4%、オンプレミスが20.6%で、具体的なメール環境としては「Microsoft 365」が全体の60.8%と過半数を占めていました。また、勤務先のメール環境の不満要素を尋ねたところ、「Microsoft 365」の不満点として挙げられたのは、「動作が重い」がその他のクラウドメールの9.5%に対し22.2%と12.7ポイント多い結果となりました。反対に、その他のクラウドメールと比べ「Microsoft 365」の不満が少ないのは、「迷惑メールフィルターが正確でない」がその他のクラウドメールは17.5%に対し9.8%と、7.7ポイント少ない結果となりました。

企業規模が大きいほど、クラウドのメール環境が選ばれる傾向に
企業規模が大きいほど、クラウドのメール環境が選ばれる傾向にあるようです。

クラウドのメール環境である「Microsoft 365」の導入率は、全体では60.8%でしたが、従業員300人~999人の企業では54.1%、従業員1,000人~4,999人の企業では61.7%、従業員5,000人以上の企業では68.8%と、企業規模が大きいほど導入率が高いことが判明しました。

また、迷惑メールフィルタ以外にも、運用管理の繁雑さや障害発生の頻度などの項目でも不満が少なく、総合評価でパフォーマンスや機能面以上に、運用面が大企業ほど重視されており、使われる理由となっているようです。

その他のトピック

セキュリティの設定漏れに注意
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