全員主義の罪悪

精神主義という日本人の課題を
前回説明しましたが、日本人の
問題は他にもあります。

もちろん短所は長所の裏返しであり、
良い形で現れれば長所なのですが。

日本人は良い意味で全員参加主義です。
会議とかでも、全員が納得しないと
なかなか前に進みません。

テーマが安いとか軽いとか小さいと
いった誰でも理解出来るものであれば、
全員のコンセンサスは取りやすく、
また、一度コンセンサスが取れると
全員の力を結集して優れたものが作れます。

そして、高度成長期において、
安い、小さい、軽い、品質のいい、
という誰もがコンセンサスが取れる
製造業の世界において、日本は
世界のトップとなりました。

逆にソフトとかOSとかインフラとか
一部の人にしか理解できないものの場合、
全員のコンセンサスが取れません。

欧米なら優れた人材に任せるのですが、
日本の場合、コンセンサスが取れないと
そこで意思決定が止まってしまいます。

そして、情報産業分野での失われた
20年が生まれました。

これからは、全員のコンセンサスを取る分野と
優れた人材に任せる分野を使い分けることで
日本の産業は競争力を取り戻すかも知れません。

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