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「ドネーションアプリ プロジェクト」第1回 日本に寄付という文化を根付かせる

上場企業を経営しながら、何社ものグループ会社のビジネスモデルを整理し、KPIを設定し、売上と利益を達成する。

マネージメントとして多忙を極めておりますが、2月9日のnoteで、僕がジャパンハートの吉岡さんとの講演で約束した「1000円からでも命を救えるドネーションアプリ」の開発しようと、一緒に働いてくれる人を募集する記事を書きました。

(【大の視点 at note】_2021/02/09 14:14)
ボタンひとつで、1000円で、世界の何処かの命が救われるアプリをつくる


このプロジェクトはあれから大きく前進して、そろそろリリースできる計画で開発を進めておりますが、betaテストをしたいので、我こそはと言う方、ご連絡下さい。

このプロジェクトの意義や本質をもっとたくさんの人たちに知ってもらい賛同してもらえるように、今回僕がこのアプリにかける想いや、開発の裏側をnoteに書いていこうと思います。


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前回のnoteと同じ日(2/9)の朝に、Facebookで僕とつながっている人たちにも同じように呼びかけました。

このNoteとSNSで、このプロジェクトに有志で参加したいという人たちがその日のうちに20名以上集まりました。すごい時代です。

有志の返信


皆さん本当に忙しいのに、良いことをしようとする気持ちが世界をつなぐのだと思ってます。

早速、ここで手をあげてくれた約20名とSHIFTからの有志数名、そしてジャパンハートの事務局の方々とはこの後すぐにオンラインで顔合わせをして2月25日にキックオフ(自己紹介など)をしました。

社長自ら究極の副業をしている訳ですから、それなりに会社にメリットがないと株主から怒られると思います、w。

この第一回でのMTGでも、僕なりに多くの学びがありました。

無題

この2週間に1度のMTGは僕にとって心が洗われるような不思議な時間となっていきました。

まずは自己紹介をしましたが、世界中でクラウドファンディング形式でドネーションをやっている方や、ミャンマーでマイクロファイナンスをされている経営者や、遠隔医療の仕組みを構築中の医師として働いていらっしゃる方や、今をときめく上場IT企業でCTOをやっている方や、サブスクで上場している社長や、時価総額何兆円もある超大企業でCIOをやっている方や、県議の政治家の方や、出版系のお仕事をしている方や、漫画系のお仕事をされている方や、司会業の方や、本当に様々な経歴の方が参加してくれました。

吉岡先生も、貴重な時間を割いて定例に参加してくださり、実際の医療現場の現実などを語ってくれました。

初回のMTGとしては、かなり色々な意見が出ました。

ミャンマーの子供だけじゃなくて、日本の子供も救いたい。

命だけに関わらず、教育の機会や、食が行き届いてない子供もいっぱいいて、全て救いたい。

そうですよね、当たり前かと。でも今回のアプリはまずはジャパンハートを頼って来てくれたミャンマーの子供を何とかドネーションという手段で救おうじゃないかと。

今回のMTGで方向性として感じた事は

・言い出しっぺの僕の方針でまとめた方が早いかも

・やっぱりドネーションというアプリを通して寄付をするというのに集中

・それで一人でも多くの命が救えたら、そのギブの活動がテイクになり、他の社会問題(子供の貧困、医療、教育、海外・日本の子供)を救える活動に広がるのでは?

・手を動かすチームと、オブザーバーのチームとで助け合う

・完成したらみんなで宣伝する

・子供を救うという抽象度をあげることがキーワード


ジャパンハートの吉岡先生がおっしゃっている「たとえ死んでも、心救われる医療」この言葉の重みを改めて感じます。

今回のアプリに関しては、僕の頭の中にはすでにイメージしている理想のサービスがあるのですが、現実問題、経済的なことも含めておそらく僕の価値観や思想は世の中の一般的なユーザーの中では、マイノリティだと思います。

だからこそ、僕にとってはこの本業とは離れた部分での社会課題に向き合うこの時間が、視野とネットワークを広げ、自分とは異なる視点を知ることで新たな気づきを得られる素晴らしい時間です。

さて、今回のアプリは、日本で寄付という文化がなぜ浸透していないのかを考えることがポイントだと思っています。

例えば、海外の多くの経営者はお金を儲けている人ほど、自分の価値観と一致する社会課題に多くの寄付をします。

むしろ、寄付などを通して社会にどれだけ貢献できるかが経営者としての価値だとさえ考える。

そして、そもそも日本と海外では、寄付に関する税制の仕組みが違うということもありますがそれだけではないはずです。

今の日本人は、多くの人が毎日当たり前のように食べることができて、最低限の教育や医療を受けられる社会に生きています。

ジャパンハートが活動の主な拠点としているような、途上国といわれる国々の物価や生活の水準を考えると、日本人があたり前のように毎日食べている昼ごはん数食分で一人の子供の命が救われるかもしれない。

だからといって、じゃあこの一食分のお金を誰かの命のために使おうという思考にはなりづらい。

これは、恐らく日本人にはまだまだ寄付が身近じゃないからだと思います。

気軽に寄付をする機会や環境がないし、もっと問題なのは寄付をする機会があっても、その思いを込めたお金が実際にどう使われているのかが目に見えづらいことだと思っています。

自分が出したお金が直接的に使われているという実感がもてないわけです。

例えば、自分が寄付をした10万円が、具体的に誰の命を救って、その誰かはその後どうなったのか。それが見えないと実感にはつながりづらいです。

少なくとも僕が今まで寄付をしてこなかった理由はこれです。

今の僕たちは、手元にあるスマホひとつで色々な情報を知ることができて、ECを使ってボタン一つで自分に必要なモノを買える世界に生きています。

ECと同じというと語弊がありますが、寄付も自分が価値を感じるものを購入するようにボタン一つでできる仕組みが必要だと思います。


そのために、今回のアプリは


(1)ワンタップで寄付ができる
:誰もが行動を起こしやすいこと(面倒が一つでもあれば離脱につながる)

(2)寄付を必要とする人のストーリーを深く知ことができる
:寄付が必要な理由、その患者や家族の心からの声が伝わる

(3)寄付をしたお金が、何にどう使われているのか正確に把握できる
:徹底した透明性が鍵。寄付をする側、集める側の両者に責任が生まれる

(4)寄付した後に心が救われる
:寄付した瞬間に「有難う」という感謝が直接届く、そしてお経のようにそのアプリを見ると心が救われる

とくに、(3)と(4)はこれまで日本の既存のドネーションサービスにはなかったことだと思います。世界的にもなかなか無いかも。

だから、この世の中で腐るほどあるドネーションアプリを再度作ってみようと思いました。

患者である子供の病状、具体的にどんな治療が必要なのか、治療に必要な薬や器具など手術に必要な費用、もちろん治療にあたる現地の医療関係者の人件費や、子供が体力を回復するために必要な日々の食事代、病院を運営するために必要な経費(電気代などの光熱費も)なども、事細かに開示します。

寄付を集める側も、常に最新の治療の進捗を情報としてアプリ上に更新していくという工数がかかりますが、これを徹底して寄付者が細かく知ることができるということが重要ですし、この工数やスタッフとドネーションとしてシフトが費用を払います。

自分が何にお金を出したのか、そのお金がどう使われたのかを知ることで納得感が生まれるし、その納得感が次の支援(寄付)につながると思います。

そして、世の中の経済人やインフルエンサーと言われる人たち、仕組みをもっている人たちに、分かりやすく共感してもらえるアプリにすることも重要。

このような人たちが多く触れてくれて、このプロジェクトにそれぞれの意義を見出してくれれば、その輪が自然と広がっていくはずです。

そんな活動にしたいと思っています。

続きはまた次回

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