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【暴論人類学】アナログからデジタルが人に与えた影響

人類の社会には、いくつかの変革期があった。
社会の構造革命と呼ばれるような変化だ。

三つの革命

古くは農業革命。
狩猟中心の生活から、定住して作物を育て、土地に根差した社会というものを作り上げる。役割分担、社会階層などもでき始める。

そして、産業革命。工業革命。
農業などの第一次産業の生産が中心の社会から、工業生産を中心とした社会、それに伴う商業など流通の発達。
生産拠点と消費地。
資本家と労働者の社会階層。
都市への人口の集中。
などの変化が起きる。

そして、現在進行中である情報革命。
情報が基になり社会が動いていくような、情報が支配的な影響を及ぼす社会構造の変革である。
そしてコンピュータや通信技術などの技術革新により、その影響力は瞬時に世界中に及ぼすようになった。

寿命と人類という種の変化

情報通信技術により、誰でも誰とでも瞬時にコミュニケーションが可能になった社会が、我々ホモサピエンス人類という種にどのような影響を及ぼすのであろうか。

ネットニュースを見ていると興味深い記事があった。
社会や人の寿命についての記事である。
若く健康なまま生きられる未来について。

「老害」が組織をダメにするという根本的誤解 高齢化に適応できない日本企業のジレンマ

こちらでは、社会や組織の代謝について書かれていた。

人間の体でもそうだが、古い細胞が死に、新しい細胞が生まれる。
こうして人の体の活性が維持される。

この循環が正常に行われている人は、活性を保ち、いつまでも若々しい。
逆に正常な循環が行われないと体の機能も正常に保てない。
体のどこか具合が悪くなる。老いやすいと言えるかもしれない。

癌という病気も、この循環が正常に行われずに、異常細胞となって細胞が増殖してしまうらしい。
癌細胞の発生は病気の根本ではなく、結果なのではないだろうか。

社会の仕組みについても同じことだと思う。
社会環境に適応できなくなった会社、組織は潰し、新しい会社、組織を生み出す。
そうすれば活性は保たれる。

順番で言えば、新勢力が台頭して、旧勢力を追い落とし、不要なら退くのが、
より活性のある循環した社会だ。
アナログからデジタルの移行も同じだろう。
音源に関していえば、またアナログの良さが見直されているが…

旧勢力は、必要なら一旦壊し、根本から、より最適化して作り直す。
スクラップアンドビルドし、そして可能な限りリソースを再活用して、社会を循環させる。

それが持続可能な社会の形だと思う。

残念ながら日本の社会はそのように機能していない。
デザインもされていない。

老いなき世界「人生のゴール」は無意味になる 「成長」から「持続」へと変化する人生の価値観 

生命のほとんどが経験する老化、老い、寿命という問題がある。
この老い、老化、寿命の認識が、変わりつつあると言うのである。

デジタルのような情報化したものが溢れる世界。
今のデジタル情報が溢れる世界は、変わらない、劣化しないということが当然の事のようになっている。

そういった世界で生活すると、そのような認識が無意識、潜在意識に刷り込まれる。
繰り返し行われると、我々の意識や行動もそれをベースにしたものに変わっていく。寿命の概念も変化している。

自身の変化や劣化を受け付けなくなっていると思えるのだ。

また情報化された社会は以前よりも、人の考えに、空間や距離に影響を受けなくなっているように思う。
そこで生活する人は、心理的、精神的にも時間に対して影響を受けにくくなっているようだ。

人類の進化の形

初期のガンダムシリーズに出てくる概念にニュータイプがある。

これは人類の進化の形として作品中に描かれている。

ニュータイプは、広大な宇宙空間の環境に適応した人類の進化である。
地球上から宇宙空間に活動環境を移した人類は、認識能力の拡大とそれに合わせた新たな能力を獲得する。存在を自体を疑われながら、進化した人種として登場する。

このようなことが、今の人類にも起こりつつあるのではないか。

多様性を基にした、情報通信時代の認識力の拡大である。進化の前段階と言えるかもしれない。

今のこの時代に対応している天才やイノベーターと呼ばれる人達もこのような人達かもしれない。

認識力の拡大。
自らを次のステージに拡張するような多様性を受け入れる人。

変わらない、劣化しないという認識のもと、自ら変わることを選択出来る人が情報通信時代のニュータイプではないだろうか。

次の時代に対応したニュータイプのような多様性を持った次世代の人たち。
そのような人たちが潰れないで才能が開花できるように手助け、応援をしたいと思う。



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