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最近の記事

「99%のためのソーシャルワーク」を探る

2021年6月27日に「『99%のためのソーシャルワーク』をエア車座になって探る会」というZOOMを使った交流会を行いました。 その時の私の発表資料を用いて、現時点の考えを記しておきたいです。 1%の「富裕層」のためのソーシャルワークではなく、99%のためのソーシャルワークを探ってみたいと感じています。ソーシャルワークはともすれば差別/抑圧構造を再生産することに寄与してしまいます。この中で、ソーシャルワークのあり方を考えてみたいと思います。 「We are the 99

    • 生活保護ケースワークの外部委託(生の統治編)

      はじめに(まとめ) 生活保護の外部委託について、「生活保護ケースワークの外部委託(基礎編)」を書きました。  今回は、「生活保護ケースワークの外部委託(生の統治編)」として私の考えをまとめながら紹介したいと思いました。しかし、「生活保護ケースワークの外部委託」について全く触れていない記事となってしまいました。  一応、まとめさせていただくと以下のとおりです。  生活保護は「社会福祉」を捨てるべきだと私は感じています。  「社会福祉」としての生活保護は、「自立の助長」と結び

      • 生活保護ケースワークの外部委託(基礎編)

        はじめに(まとめ) 令和元年12月に生活保護ケースワークの外部委託が閣議決定された。  私は、生活保護はすべての「生」を肯定的に捉えるものと解釈しています。しかし、今の生活保護制度は「生の統治」を強化しています。3つの自立支援概念と自立支援プログラムは、すべての被保護者が自立に向けて課題があるという前提で推進されています。つまり、すべての「生」のあり方を否定的に捉えていると私は感じています。生活保護の外部委託化も「生の統治」を強化しつづける流れの中にあることが私の主たる問題

        • ドラマ「パレートの誤算〜ケースワーカー殺人事件」を見た感想

          総評 対人援助職としてこのドラマの感想について書きたいと思います。なお、私は原作を読んでいませんので、ドラマのみの感想です。ネタバレ要素はないように意識したつもりですが、もしあれば修正いたしますのでご指摘いただければ幸いです。  まずは、生活保護をテーマにしたドラマが放送されたことをとても嬉しいです。私がケースワーカー(以下、CWと記載)が主人公のドラマを見たのは、2018年に放送があった「健康で文化的な最低限度の生活」以来です。  SNSでこのドラマについて調べてみると、若

        「99%のためのソーシャルワーク」を探る

          稲葉剛「閉ざされた扉をこじ開ける〜排除と貧困に抗うソーシャルアクション」の読書感想文

          ・「見えない人々」と社会的排除 本書にて、官民の支援策につながっていない貧困層は、社会の側から「見えない人々」として扱われると紹介されている。 「社会的排除とは、物質的・金銭的欠如のみならず、居住、教育、保健、社会サービス、就労などの多次元の領域において個人が排除され、社会的交流や社会参加さえも阻まれ、徐々に社会の周縁に追いやられていくことを指す。社会的排除の状況に陥ることは、将来の展望や選択肢をはく奪されることであり、最悪の場合は、生きることそのものから排除される可能性

          稲葉剛「閉ざされた扉をこじ開ける〜排除と貧困に抗うソーシャルアクション」の読書感想文