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俳句 2023年6月自選五句

お立ち寄り頂きありがとうございます。
このところ俳句のペースは落ち気味ですが、どうにか一日一句は詠むようにしています。質は伴いません。最近すっかり短歌にのめり込んでいるのです。

そんな中から六月の自選五句をまとめておきたいと思います。お付き合い頂けましたら嬉しいです。
それでは参ります。


あめんぼや波紋を連れてゆきにけり

祖母の手に蛍火となり祖父の寄る

あの日だけ映ることなき走馬燈

老鶯ろうおうに諦めるなと押される背

出目金や尾には未練を隠しをり


……といった感じになりました。何だかもう全部類想の世界のように思います。
取り合わせの練習をし直さないといけないな、と感じています。
俳句を始めて半年、悪い意味で慣れが出てきてしまったのもあると思います。
今は何か詠みたいことがあって季語を探す、というよりは、歳時記から気になる季語を選んで連想する、という感じなので、取り合わせの勉強がまったくできていません……。

最近はゆっくりとお散歩をするのもちょっと難しいので、頭の中だけで考えたものを詠みがちです。もっと自然に触れることが大切な気がします。

祖母の手の句は、私はそれほど祖母のことを覚えていないので、まったくの想像です。
昔はこの辺りにも蛍がいたので(川の環境が変わってきたこともあり、最近は見かけなくなりました。もっと上流の辺りにはいそうです)、祖母は見ていたのではないかなぁ、などと。

そんな感じで、自選五句でした。
お読み頂き、どうもありがとうございました。

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