72候【花鳥風月】処暑の候
8月13-14日 なんばマルイ・ポップアップイベントは、おかげ様をもちまして盛況のうちに終了いたしました。
お買い求めいただきましたお客様、お立ち寄りくださいましたお客様、ご縁を結んで下さりありがとうございました。
西へ東へ全国津々浦々、これからも皆様の街へ、出店を目指し精進してまいります。
運命の岐路 - 処暑の候
暑気と冷気が大気に満ちて
渦をつくり嵐をおこす
誕生から成長への物語は幕を引き
対極交わる強風を堪えて
生き延びたものだけが舞台にのこる
収穫という運命の岐路で
穀物はみな頭を垂れる
二十四節気七十二候、処暑の候は8月23日から
秋の七草
万葉のうたからはじまったとされる秋の七草。
萩、桔梗
葛、藤袴
女郎花
尾花、撫子
・・・。
7・7・5・7とことばを紡ぐと、つづけて5か7文字のことばを紡ぎたくなってしまいます。
春の七草はもっぱら粥(食)につながるイメージですが、秋の七草は「見る、観賞する」花々。
とはいえ
・葛湯や葛根湯になるクズ
・めまいやのぼせの煎じ薬だったハギの根
・咳止め、去痰作用のあるキキョウの根
・膀胱炎やむくみに良いとされるナデシコの種子
・防虫剤、髪の芳香剤、神経痛のための入浴剤として使用されていたフジバカマの茎や葉
・全草と根に消炎、利尿作用のあるオミナエシ
など、どんな植物にも薬効は備わっています。
オバナ(ススキ)は茅なので屋根材や家畜の飼料として重用され、仲秋の名月には収穫物と一緒に供えて翌年の豊作を祈願することで、田畑が悪霊から守られると信じられてきました。
ススキのススには、葉がまっすぐ天にむかって「スクスク育つ」という意味がこめられているそうです。
太陽は乙女座に入ります
水星を支配星にもつ乙女座は、節制と自制、整理整頓、分類、ラベリング能力に長け、プロセス指向でミニマリストで几帳面、現代の地上ルールに役立つ技を身につけた完璧主義者です。
すぐれた観察眼、分析力、TPOに合わせた表現方法、洗練されたユーモアをもち、まめで有能で献身的。
癒しと健康の宮という側面もあり、サプリや健康関連商品が次々とブームになる現代社会は、乙女座色が強調された時代だと感じています。
「価値あることは人の役に立つこと」という絶対的なポリシーを掲げもつ乙女座性質は、きちんとはたらき続けることを最優先しますが、それが高じて疲労困憊することもあります。
また事物を観察することに長けているゆえに、逆に見たものに飲み込まれてしまい、見続けることを止められなくなる傾向もあります。
必要以上になにかを恐がる強迫観念に苛まれたり、小さなことにこだわって重箱の隅々に目を光らせ、口やかましいお局様と化してしまうのはお疲れサイン。
乙女座的ストレス解消には、効能や利用範囲が広く、清潔で洗練されていて、ハーブの中でも際立って有能なラベンダーがぴったりです。
また人の役に立てない自分を必要以上に責め、奉仕と犠牲の境界線がぼやけてしまうときにはレモンの香りで線引きを。
コントロール不能の対象に悩まされるときは、ミントの香りで感情の消化力を高めるのも助けになると思います。
生きている実感は「きちんと」
頭脳労働、知的活動への高密度な取り組み。
仕上がりの精度は完ぺきなものを、と要求する乙女座太陽の季節。
からだのなかで脳はいちばんの大食漢なので、乙女座能力を発揮して、頭を使うほどに、ごはんをきちんと食べることへの欲求も高まってゆきます。
頭をつかう→大量の糖消費→血糖値が下がる→空腹感→美味しいものを、きちんと食べよう→生きてるなぁ♪と実感するサイクルを支えるかのように、地上では実りと収穫の季節がはじまります。
インテリジェンスは観察眼のすぐれた乙女座の得意技です。
ただ、見る=脳が認識する、ということと、「在る」「存在する」ことはまったく別のことで、可視光線ひとつとっても、光という存在のごく一部しか見ることができないわたしたちは、すべてを見ているわけじゃないと自覚することも必要なんだろうと思っています。
とはいえ、地上ルール内では、共感覚等により可視域が広がったとしても、それはなんの役にも立たず、逆に周囲の常識からはみださないよう細心の注意を払って人と接しなければなりません。
気配を見る、事物をみる
秋の七草は花の美しさが際立つ植物たち。
女郎花は遠目からその群生を眺めると、独特な黄色の光沢に包まれ、ふんわりしたじゅうたんが、宙を舞い飛んでいるようにも見えます。
逆に近くに寄って、ひとつの花を細かく分割し切り刻むように見る、あるいは研究対象として注視すると、ガクの形や花弁の枚数などは覚えられますが、こころの内に印象として刻まれることはありません。
風情や気配といったものは外に追いやられて、似たような形の黄色い花をつけるフェンネルやディルとのちがいを探すために、さらに細かく、根の形や葉のつき方など、部位別に分析し、細かいちがいを探す、重箱スミつつきの道にはまり込んでしまいます。
「目を皿のようにして、ひとつも見落としのないように見る」
自分の立ち位置を堅持して、見るものと見られるもののあいだに生まれるエネルギーをノイズかゴミ情報としてカットする姿勢は、社会でサバイブするときには必要な能力かもしれません。
ですが花を愛でるときや精油の香りを聞くときには、スイッチを切り替えて、そこに漂う気配に身をゆだねる。
そんな姿勢も、感性に栄養がいきわたるひとつの健康法として、ゆっくりと認知されてきたように思います。
人が「なにかを見る」という行為は脳で処理されます。
それは見知った経験値をもとに、あたまのなかにイメージをつくることから始まります。
イメージは自分をちぎって生み出された振動数なので、イメージがだんだんくっきりして濃くなってくると、物質的な重さをともなう振動数に落ちて、地上社会に出現します。
20代のころ強くイメージしたことは、50代になると出現してくるもんだなぁ、ゲーテ氏の残した言葉はほんとうだったんだなぁと、悲喜こもごもに人生を振り変える今日この頃です。
秋は運命の分かれ道
乙女座太陽の季節は一年でもっとも台風の多い時期なので、身の内に嵐が吹き荒れる日も多いのではないかと感じています。
・固定概念がひっくり返る
・先入観がくつがえされる
・通念の大どんでん返し
・見えてなかったものが見えるようになる
これらはすべて、自分の思い込みで世界を小さく見ていた主観に、穴をあけられた結果です。
一瞬、気を失うほど「ハッ」とするものの、そのあとは台風一過。
知見がすこし広がるだけで、こころもあたまも晴れやかに澄んで、世界が全く別物に見えてくる。
もちろん「ハッ」となるまでの抵抗感はものすごくあって、それまでの自分が解体され、無効化されるもんですから、恐いしびっくりするし受け入れがたい。
なんとかつじつまを合わせられないかと必死になり、あたまもこころもへとへとになります。
そうしたプロセスぜんぶが、ひっくり返った後にならないと分からないというのも厄介なことです。
春の牡羊サインから夏の獅子サインまで、自由奔放に、育ちに育った森羅万象は、処暑の候からはじまる本格的な台風シーズンによって、刈り取られるものとそうでないものに選別されます。
刈り取られたものは食卓に、そうでないものは地球循環システムの肥やしとなって、次の春に芽吹くいのちを支えます。
夏のおわりはアロマの香りで、こころもからだもリ・バランス
こちらにも、ぜひ遊びに来てください。
オーガニックアロマ100%のスキンケアシリーズ
Shield72°公式ホームページ
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?