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「企画のたまご屋さん」:出版プロデューサーの協力を得る幸運に恵まれたがー(1/2)

別にわざわざここに書いて公にする必要もないかもしれない。ただ出版プロデューサーと関わる稀な機会があったので、今の自分の気持ちを記録しておこうと思う。

ここに載せてる漫画を書き始めてかれこれ7年が経つ。娘が二才半の時、仕事に戻る直前になって慌てて始めてみたプロジェクトである。人は子供ができると突として新しいことを始めてみたりする。私も別に漫画など描いたことなかった。ただ、早産のトラウマ体験を自分なりにどう扱えば良いのか、長い育児休暇中とても悩んでいた。娘が9歳の今でさえも克服したとは言えがたい。

文章を書くのは苦手、なのでまずは絵を描いてみたり、絵本を制作してみたり。さらに漫画形式を取りながら文章を書く練習にもならないかなと思い立った。平均して1ヶ月に数ページ完成、みたいな超ゆっくりペースで進んだ。別に誰から頼まれることもなく続けてみた。

そして今年の初めに一応終了してみた。200ページを超えたのと、話の中で娘が六才までに成長したから、そろそろもういいかな、と。この年になってくると、一緒に過ごす時間も少なく話題探しに苦労する。早産で生まれた子も6才くらいで正常児に成長が追いつくとも言われている。親の心配も薄れる時期かもしれない。

しかも知り合い以外他誰にも読まれてないみたいだし(痛笑)7年も続けた割に反応も微々たるものである。親切にもファンメールを書いてくれた方は一人いたけど(感謝)。時は経ったにも関わらず、始めてから終わるまでとくに何も変わらない。

また、続けてる以上、どうしても週末に作業が入り込み、夫のダックさんの負担になるという事実もある。描き始めた時は応援してくれてウェブサイトを立ち上げてくれたのにこんな結果で申し訳ない。話題にも収入にも何の発展もなく自分に子守の負担が回ってくる、損しかしないのでかわいそうである。

7年続けたプロジェクトを終了させるに当たって、自分なりにどうケジメをつけるべきか。どのような制作であれ一つのプロジェクトを終える時の終わり方をどうするのか、これはとても微妙で慎重な判断を要すると思う。このプロジェクトに関しては、最終的に本になれば良いなーと単純に夢見ていた。

この間出版につながるかもしれない宣伝や発表の努力を全くしなかったわけではない。他にましな方法があったかもしれないが、一応漫画のコンテストなどには数回応募はしてみた。最終選考手前まで残った時もある。育児サイトや漫画投稿サイトに投稿もしてみた。今年初めて出版会社数カ所にサンプルを送ることもしてみた。丁寧に感想を返してくれるので、とてもありがたい。もっと早くに試してみればよかったとも思える。そして、他に誰かどこかいないかなと途方に暮れながらリサーチしてる最中に偶然「企画のたまご屋さん」という存在を知った。作者と出版社の橋渡しサービスするNPO組織である。(つづく)


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