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大学生になったらみんなやりがちなアパレルブランドをつくってみた。

僕の地元の仲良し同級生4人組はみんな挑戦とお金が大好き。

中学生の頃から自作でコーラ作ったり、今でもポケモンカードで一攫千金を狙おうとしたり。そしていつも暇。前日の誘いでも1日中行けますと返事が返ってきます。

そんな暇を持て余している同級生3人に絵が100万単位で売れるNFTをやろうと誘ったらすぐに食いつきました。アートだからこそ価値がつくNFTですが、ただただお金稼ぎたいという不純な動機でNFTを始めました。

NFTとはNon-Fungible Tokenの略で代替不可能なトークンという意味です。超簡単にいうとデジタルデータに絵画のような固有の価値がつくということです。複製とか改ざんができないということです。

つまり、デジタルで描いたアートなどが固有の価値を持つので正式に取引できるようになったのです。

そんなNFTを去年の秋ごろ(2021年9月)から同級生3人と始めました。ですが自分を含めこの4人。誰一人、絵が描けないです。絶望的に。

なので全員が簡単に描けるドット絵にしました。携帯のアプリを使って16×16のマスに描くというものです。

そしてNFTを始めるにあたり、大切なのはコンセプトです。コンセプトが世界観を決め、作品に統一性を持たせます。

そんなわけでコンセプトは世界中に普通の人はいない。私たちは変。にしました。その名も『world strangers 』差別と偏見に立ち向かう人々をドット絵で制作しました。

このドット絵を4人で量産し続けつつ、NFT作品として出品したところまったく売れませんでした。SNSもまったく伸びない。リーチした人にはおもしろいコンセプトだと言って貰えたけど、発信力のなさによってほとんどの人に届きませんでした。大失敗に終わりました。

NFTはまだまだ発展途中だし、なんの発信力もない奴がやったってしょうがない。そもそもアートでお金を稼ごうという姿勢が間違っている。

アートは価値がついて初めてお金を稼げるようになるということに気がつきました。つーわけで次の作戦です。

とりあえず仲良し同級生3人のモチベーションを保つためにも、次の挑戦は優勝賞金100万円のビジネスプランコンテストに出ることにしました。

優勝賞金100万円なので3人はノリノリです。

ビジネスプランコンテストとは参加者がさまざまなビジネスモデルを提案し、その優劣を競うコンテストのことで略してビジコンと呼ばれています。そんなビジコンに提案するアイデアを4人で捻り出しました。

そんな捻り出した案が招待制のアパレルでした。招待されないと買えない特別感のある洋服屋さんがあったらおもしろいのではという安直な考えによって捻り出された案です。

さらにこの案に番号を印字して一点モノにするというアイデアも付け加えました。招待制の一点モノの服。ありそうでない案になり、おもしろいと思いました。

あれ?この案ならビジコンに出なくとも自分たちだけでやれるのではということでビジコンには出ずに自分たちでやることにしました。

しかし難しいのは招待制のところです。招待だといらない人にとっては、その購入権利はどうでもいいし、何しろ広まっていかないことに気付きました。

つーわけで招待制はやめました。そこで2次元コードを付けてその人の情報を読み込めるようにしたら交流ができておもしろいのではということになりました。

というわけでホームページを作り、2次元コードを読み込むとその番号のページに飛ぶようにして、そのページに購入者のニックネームやSNSを任意で載せられるようにしました。

さらに、この間の『world strangers 』がもったいないから購入者ページのアイコンとして活用することにしました。

こうして番号が印字された一点モノ、かつ2次元コードによって新たな交流が生まれる新しい洋服が完成しました。

世界人口78億人分に対応できる10桁のナンバーを刺繍によってあしらえた洋服からブランドの名前はPOPULATIONとなりました。

第一弾はトレーナー。前面に刺繍でブランドネームを。背面に刺繍で10桁のナンバーとプリントで2次元コードをあしらえました。

早速完成した服を着て、奇跡的に見つけた人が誰1人来ない地元のコインランドリーで撮影し写真を揃えました。

次は発信です。
この作業は変え天気で既にやっているので、簡単です。

まず製品を紹介するホームページを作ります。そんでもって今回は製品を売るためにBASEで販売ページも作ります。

ここで重要なのは紹介ページと販売ページを分けることです。紹介ページで商品の魅力を存分に伝えなければ、モノは売れません。

そして、インスタのアカウントも作りました。興味を持ってくれた人が継続的にフォローしてくれれば次回作のお知らせなどを届けることができます。

撮影した写真を投稿し、プロフィールに紹介ページを載せて準備完了。

最後に多くの人に届けるためにプロモーションビデオを作りました。

それをTikTokに流して、TikTokからインスタへ、インスタから紹介ページへ、紹介ページから購入ページという導線を引きました。

もう完璧です。あとはTikTokがバズれば成功です。

TikTokはバズりませんでした。

めちゃめちゃ時間かけて作ったプロモーションビデオは全然再生されませんでした。意気消沈です。

このアイデアは駄目だったのかとも思いましたが、30分で作った2本目のプロモーションビデオが大バズり。210万回再生されました。

インスタはフォロワーが1000人となり、トレーナーは2日で70着売れました。すごい。

今では第二弾のTシャツも販売することができ、大成功。第三弾も進行中です。

そして1番すごいのは仲良し同級生4人組の誰1人も失敗するかもしれないと微塵も感じていなかったことです。

最初のプロモーションビデオがコケたとき全員がなんで?と言ってました。この根拠のない自信がすごいところです。

一点モノアパレルPOPULATIONはこちら

追記:
ちなみにこのアパレル全く利益が出ていません。なぜならほぼ原価で売っているからです。でも第一弾も第二弾も購入してくれた人たちがたくさんいるのでその人たちのためにも、これから好きになってくれる人たちのためにも、どしどし続けていきます。

一点モノを大事に着続けてくれることを願っています!

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