泥臭く戦う
私はあまり器用なことはできない。
スマートに物事を進めることもできない。
何かを理解するのに時間をかけたいタイプだし、何かを判断するのにはじっくり考えたいタイプだ。
要領を得るのに時間と労力がかかる。
臆病だし、物怖じするし、小心者だ。
そういう自分が、頭の良い人たちやエリートと呼ばれる人や、優秀と呼ばれる人と戦うには、戦って勝つには、泥臭く戦うしかない。
フォアボールでも、デッドボールでも、振り逃げでも、相手のエラーや悪送球でもいい。セーフティバントでもいい。とにかくカッコ悪くてもいいから塁に出る。
ヘッドスライディングでユニフォームを泥だらけにしてもいい。
ヘッドスライディングをした時に手や脚を擦りむいてもいい。
キレイなヒットでなくていいから、とにかく塁に出る。
塁に出たら、リードをたくさんとる。
牽制球がきたらもちろんヘッドスライディングで戻る。
そして隙あらば盗塁する感じを出す。
キャッチャーが捕球し損ねたら、すかさず二塁を目指す。
ヒットなんて打てないから、バントをする。エンドランをする。それか犠牲フライでまた進塁する。
守る時も泥臭く。
声を出して、声を掛け合って、連携する。
三振を取るのが難しければ、打たせて取る。
外角低めに投げて打たせて取る。
ボールになる変化球を投げて打たせて取る。
そういう戦い方はあんまりカッコ良くはないかもしれない。
しかし自分にはそういう戦い方しかない。
泥臭くてもいい。いや泥臭くていい。
地を這いながら、食らいついていく。
汗をかき悶える姿は情けないかもしれないが、左団扇で涼しい顔をしているよりいいさ。
ちょっとダサいかもしれないが、達観したふりをして腑抜けて生きるよりいいんじゃないか?
泥臭く戦う。
なんか、書いてたら竹原ピストルみたいな世界観になったので、最近目が覚めるほど自分の心に染み渡った竹原ピストルのグッと来た曲を。。。
竹原ピストル「それじゃただの大人だろ」
竹原ピストル「カウント10」
竹原ピストル「あ。っという間はあるさ」
竹原ピストル「よー、そこの若いの」
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