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家電量販店をいくつも回る価値はあるか(小売店の観察を通してブランディングの重要性や流通について思う)

結論から述べますと、家電量販店によって取り扱いブランドや、品揃え、ディスプレイ方法、店頭POPや店頭什器(紹介パネルなど)の説明内容に差があると判りました。その差は買い物の意思決定における印象形成に大きく影響すると思います。
だから、小売店を複数回る価値はあると思います。

以下、詳しく述べたいと思います。
それは、「パソコンの外付けキーボード」を買おうと思って家電量販店に行った時の話です。

家電量販店では、
さすが、たくさんのキーボードがディスプレイされていました。
よし、この中から選べば問題なさそうだ、と思いました。
だって、「大きな家電量販店」なんだから、信頼できそうだと。

しかし、、、結構迷いました。
ちょっと高い買い物になるから、十分に検討してから買いたいと思いました。

とは言え、同じような規模の同じような家電量販店を回ったところで、状況はほとんど変わらないだろうと思っていました。

でも、貧乏性なのと、優柔不断さが相まって3~4軒も回ってしまいました(汗)
すると驚いたことに、家電量販店によって以下の差異がありました。

<小売店ごとにおける差異>

取り扱いブランドの種類が少し異なった。
⇒A店にはブランドXがあるけど、B店にはXは置いてない、というようなことです。

力を入れて推しているブランドが違った。
⇒それにより、私の受ける印象がまったく違いました。ブランドXが、A店ではイケてる感じだったのに、B店ではブランドYが主役だったのです。

店頭POPの内容、店頭什器(紹介パネル)も推しているポイントや、表現内容に差があった。

小売店に大した差は無い、と思っていたので驚きました。
同じような小売店でも、結構違う。
そして小売店の差が我々消費者にどのように影響するかと言うと、受ける印象がまるで違うのでした。

その商品カテゴリーに詳しくない場合は、印象が意思決定を大きく左右する

「なんかよくわからないけど、店舗がおすすめしているから良さそう」とか、「へ~日本製なんだ!」とか、その程度の印象が、意思決定を大きく左右すると思います。そして、印象を作る場の一つが小売店(今回で言うと家電量販店)の売り場だと思います。

私は外付けキーボードを買うのが初めてでした。
なので、どんなブランドが信頼できそうか、どんなトレンドがあるのかなどなど、詳しくありませんでした。
自身の詳しくない分野の商品を買う際には、そういう印象が相対的に重要になると思います。

買い物って疲れるから・・・

印象が相対的に重要になる理由の一つは、買い物は疲れる行為だということが挙げられると思います。

ググって、アマゾンで探して、youtubeでレビューを見て、実店舗を何軒も回って・・・なんてやってると、ほとほと疲れます。

そして、疲れ切った時、冷静な意思決定ができません。
「疲れた・・・。もう、これでいいか!うん、よさそうだ、、、たぶん。いや、もう少し考える?・・・いや、大丈夫、これにしよう!」

という具合で印象と感情によって、フライト予定には無かった島に不時着します。。

そうなると、ブランディングが重要ではないか

よくわからない、有象無象の中から高いお金を出して購入するとなれば、決断のよりどころとしたくなるのは、ブランドだと思います。

ブランドの本質は信頼ではないでしょうか?

「聞いたことのある」、「自分が好印象を持っている」、そういう「信頼できるブランド」を選んでおけば間違いなさそう、という心理が働きますよね。

情報の波に埋もれる今日こそ、ブランディングが益々重要になると思いました。

また、ブランディングはメーカーの、小売店側に対する交渉でも有利に働くと思います。すなわち、ブランド力が強ければ、小売店で「いい棚に、目立つ感じで」展示してもらいやすいと思うのだ。(たぶん)

つまりブランディングは「対消費者」、「対流通業者に」効用があると思う。

youtuebでのブランディングに成功している例

今日のブランディング上、特に、youtubeでのブランディング活動は重要に思えます。

なぜなら消費者は、商品を買う場合にほぼ間違いなくyoutubeで検索して情報を集めると思うからです。

なので、youtubeでの検索結果に全くヒットしてこなかったり、ヒットしてもあまりレビューがされていなかったりすると、「あれ、これあんまり人気無いのかな?」という印象を持ち、なんとなく信頼度が下がりますよね。
逆に、レビュー動画が何万回も再生されていたり、公式チャンネルが充実していたりすると、それだけ好印象が形成されますよね。

やはりyoutubeをはじめとしたオンライン上でのブランディング活動はマストだなぁと改めて思いました。

余談ですが、youtubeを活かしたブランド作りとしていいなーと思うのが、書店の「有隣堂」さんです。

有隣堂を存じ上げなかったのですが、youtubeを見ていたらこのチャンネルに遭遇して、面白すぎて、すぐファンになりました!
そこから、有隣堂について知るようになりました。

テレビに劣らぬ、とても面白い番組です!

消費者に媚びる感じが無くて、それが今の時代に沿っているような気がします。

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