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「雛祭り」は五感をフルに使って、親子で楽しもう!

脳は、生まれた瞬間から成長していきます。その成長に欠かせないのが、外部からの刺激です。見る、聞く、触れるなどの五感への刺激によって、感覚回路が開かれます。いわば、「入力」のための回路ができるわけです。この五感は誰もが持っている能力ですが、感度の質は、小さな頃にいかにたくさんの刺激を受けたかにかかっているといわれています。

さて、3月3日は雛祭りですね。女の子の健やかな成長と幸せを願う日です。だれもが小さい頃から親しみのある行事ですが、今年の雛祭りは、「いかに子どもの五感に働きかけるか」を考えながら過ごしてみてはいかがでしょうか。

●子どもの五感に働きかけるために何ができる?

では、雛祭りを通じて五感を使うために、具体的にどのようなことができるのか考えてみましょう。

1.お雛様やお花を飾る

まず、準備としてお雛様を親子で飾ってみましょう!普段は見ない衣装や飾りを目にすることができたり、ぼんぼりが光るものもありますよね。人形の表情を見ることも、子どもの視覚にとっては刺激になります。

また、雛祭りは「桃の節句」ですから、桃のお花を飾ってみるのもよいでしょう。お花の色や香りに視覚や嗅覚が刺激されますね。

2.お祭りの料理を一緒につくる

お祭りの料理をなににするか親子で一緒に考えたり、お手伝いができる年齢であれば、当日一緒につくってみてもよいですね。

ちらし寿司やハマグリのお吸い物を食べてお祝いするのが一般的ですので、それらを中心にほかのメニューをどうするか考えてみるとよいかもしれません。一般的に食べられているメニューには、きちんと理由があります。たとえば、ちらし寿司はさまざまな具材を混ぜ合わせて作りますが、これには「将来食べるものに困りませんように」という願いが込められているといわれています。そして、ハマグリのお吸い物には、蛤の貝殻のようにぴったりと合う生涯のパートナーと一生添い遂げられますようにという願いが込められています。そのほかにも、菱餅やひなあられなどがひな祭りの食べ物としてありますが、どれも女の子の健やかな成長と幸せを願う意味が込められています。

かわいく飾りつけをするために、色どりを考えたり、お花の形に型抜きをするなど、工夫をしてみると子どもたちも楽しんでお手伝いができますし、食べるときにも嬉しい気持ちになります。なにより、家族みんなでおいしくごはんをいただくと、おいしく感じ、味覚も刺激されますよね。

3.雛祭りの歌も歌ってみよう!

雛祭りの代表的な歌に「うれしいひなまつり」という曲がありますね。「あかりをつけましょ ぼんぼりに〜」というあの曲です。子どもが知らない場合は、親が歌って教えてあげることで聴覚への刺激になります。子どもが知っている場合も、親子で一緒に口ずさめば、楽しいコミュニケーションの時間になりますね。

●親も子も楽しんで取り組める雛祭りにしよう!

いかがでしょうか。このほかにも、折り紙でお雛様とお内裏様を作ってお部屋を飾りつけしたり、子どもが描いた絵を飾ってみてもよいですね。このように、行事に対して「五感で感じながら楽しむ」という目的も加えてみると、親も「これでいいのかな」と不安にならず、楽しんで取り組めるのではないでしょうか。

今年の雛祭りは日曜日です。雛祭りのためにたっぷり時間をとれるご家庭も多いのではないでしょうか。ぜひ準備の段階からお子さんと雛祭りを楽しんでみてください。
これからの子どもたちの成長を願い、春が近づいてきていることを感じられるといいですね。

参考:3月3日はひな祭り! 由来とお祝いの仕方|ギフトの教科書