戸板女子短期大学は、なぜ女性誌のような大学案内を作るのか?
今年から入試広報部に異動したこともあり(正確には出戻り)、各高校にご挨拶に伺った際に通常はこちらからの営業トークを行うのですが、ある高校では初っ端に質問をされました。
「ずっと聞きたいことがあったんです。戸板女子短期大学のパンフレットはなぜあんな感じのを作っているんですか?」
最初は怒られているのかと思いましたが、聞いてみると、3年前から作った大学案内のサブパンフレットに衝撃を受けた、とのこと。
ニュースリリースに出すことによって、上手くWebメディアやテレビにも取り上げられた「通称:ピンク」の雑誌みたいなパンフレットTOITA charms です。
ついにおかしくなった、振り切ったパンフレット:通称ピンク
その先生曰く、「あのパンフレット見た瞬間に、ついにおかしくなったか、相当優秀なコンサルが入ったと思いました。振り切った感を感じました。」と笑っておっしゃっていました。
そして「そのパンフレットを作ったの、自分です。」というと、お互いに笑っていました。
当時は大学案内と同時に別冊という形で制作していましたが、現在は3ヶ月に1回発刊するTOITA charmsというタブロイド紙を合冊したものを大学案内と一緒に高校生や高校にお届けしています。
雑誌のようなパンフレットを作る理由は、3つ
このような雑誌風パンフレットを作成するには、訳があります。まず自分の中では、戸板女子短期大学は吹けば飛ぶような短大であることが前提条件 としてあります。
資料請求はされるものの目立たなければ、他の大学の時期が被るパンフレットと同じタイミングの郵送では、自宅に届いても開封されずに捨てられてしまうことが多々あります。
そのため、学びのパンフレットと「両A面」という形で、高校生の自宅に届いた際に雑誌のような表紙で衝撃を与え、ただ開けて読んでもらうために作ったのが一つ目の理由です。
パンフを持っていけば、企業が驚き、コラボにつながる
二つ目の理由は、営業ツールとして優秀だから。
戸板女子短期大学では、企業コラボに力を入れていますが、企画提案の際にこのパンフレットを持っていけば、マーケティング担当者には100%驚かれます。だいたい言われる言葉が、
「雑誌みたいですね!大学っぽくない」
そして、面白い短大という認知度が付き、どんな企業様でも企業コラボに結びつく最高のツールとなります。
最後の理由は、ターゲットである高校生に対して、可愛い集団に入りたい(自分がなりたいではない)心理を利用して、まさに自分も仲間に入っている感覚のティーンズ誌のイメージも考えています。
充実した学生の様子をタイムリーに届けることで、高校生に共感、仮想体感してもらうことが目的です。
表紙やインタビューでさまざまな学生を紹介することで「次は私もタブロイドに出たい」「学校生活で新しいことに挑戦しよう」といった学内のブランディングの効果も担っています。
雑誌1冊作るにも労力がいる、そして協力が必要
というわけで、戸板女子短期大学の顔でもある、サブパンフTOITAcharmsですが、作るにも大変な取材や撮影、文章作成力が必要です。また1ページ1ページの企画への学生や教職員も大変感謝しています。
4年前はこれと学びの大学案内を同時進行で作っていたことに驚きます(今では、各月発刊のタブロイドをまとめたもの)
そろそろ、変えていかなければならないことも感じています。次のメディアへの挑戦はどのようなものになるのか、考えるだけでもワクワクしています。
短大でブランディングをしている澁谷の軌跡です。ご覧ください。↓
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