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戸板のサークル入部が増えたことから見える学生の表現方法

新年度が始まり2週間経ちました。
コロナ4年目を迎え、新入生と話すにもマスクしている学生としていない学生半分半分となり、今年は顔を覚えることの苦労が減りそうです。

コロナ禍でも各サークルの入部者が増えた

戸板女子短期大学では、入学式に学生オリエンテーションを行います。今年は約480名の学生が入学しましたが、部活動、同好会やサークルの勧誘も今年は対面ようやく対面形式で行われました。

この2週間の動きとして、サークルや同好会への入部する新入生が過去になく増えています。
TOITAFes実行委員は、100名、ダンスVIGORは80名、戸板通り通過中20名、チアダンスCLARUS20名、テニス同好会10名、カラオケ同好会10名…
まだまだ他の団体も体験入部で、楽しそうに話している姿を見かけます。

戸板女子短期大学にはたくさんの同好会、サークルがありますが、コロナで活動が制限されていたり、勧誘が本格化していないなのに何故増加したのでしょうか?

高校時代に活動を抑制されている新入生の動き

この3年間は、新型コロナウイルスの感染拡大により、多くの大学が授業や活動をオンライン化し、学生たちは自宅で学習を行うことが求められました。このため、大学のサークルやクラブ活動も制限を受け、参加者数が減少する傾向がここ数年ありました。

しかし、最近ではワクチン接種が進み、大学でも対面授業や活動が再開されました。多くの学生たちは長期間のマスク生活や自宅学習の疲れから、社交的な活動に参加したいという気持ちを持っているかもしれません。そのため、今年の新入生は大学のサークルやクラブ活動に参加する人数が増える傾向があるようです。

2023年は「イベント」「集団」「チーム」の年

大学にとって、マスクをするしない、間隔を空ける、黙食など感染症に対する課題は多々あります。高校がすでに部活やイベント、オンライン授業自体は数年前から対面に完全変更していることを考えると、大学はコロナに対して一番慎重な業界といえるでしょう。

高校生にとって集団行動は当たり前の中で大学のみが取り残されていることからも「コロナなのにサークル入部が盛ん」なことは、大学だけが持つ偏見なのかもしれません。

今年は、社会全体でも春以降に多くのイベントが予定されています。また外国人旅行者、いわゆるインバウンド需要もあり、観光地は大混雑することが予想されます。

脱コロナの大学ではどうマーケティング的に表現するか?

コロナ禍での大学の取り組みや授業は「個」の取り組みが多かったのは大学案内やHPなどの写真をみてもわかります。

厳しい大学は、大学案内でもマスクを外していないところもあったり、表彰なども一人ひとり、学園祭の写真などは集団で撮らないなど、人物の表現は「少人数」のものが多い傾向でした。

コロナ禍 最盛期の学生ボランティアの取り組みです。少人数ですね。

コロナが収まると、学生は今度は集団やお祭り、グループで活動することが当たり前になります。また高校時代に培うことが難しかった「チームワーク」「グループ」「一体感」などが大学に求められることとなります。

コロナ前の大規模イベントの様子です。マスクはせずにイキイキとした表情をしています。

人数だけではなく、学生の感情も表現できるか?

さきほどの写真を見ると、コロナ前は人数だけではなく表情も楽しそうだったり、真剣だったり、涙があったり、マスクなしでの学生生活がコロナ前とコロナ中では大きく違って見えます。
感染対策は非常に重要ですが、大学の広報やマーケティングにとって、在学生の表情や感情というものは、イメージ戦略としても非常に重要です。

コロナ禍の中で過ごしている学生は「表情・感情表現に乏しくなっている」と言われています。マスクの下で声を出して笑ったり、大きな声で話したりすることができない青春時代を過ごしてきていることも可哀想なことです。

大学広報としては脱コロナとして、
大学として大規模イベントを開催するのか?
学生をどのように表現できるのか?
学生の良い表情をいかに引き出すことができるのか?


大学全体の統一的な広報意識が試されます。

あくまで感染対策が第一ですが、その上での広報戦略とのバランスで大学のイメージの傾斜が少しだけ変わってしまいます。

今後、なぜその傾斜が大切なのかも話していきたいと思います。

最後までご覧くださり有難うございます。これまで20年間、コンビニやヘルスケアベンチャー企業でマーケティングやブランディングに携わってきた澁谷の経歴やストーリーはこちらをご覧ください。

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